昨日、家に帰ると友人の訃報を知らせる手紙が
ありました。
60代半ばの死に「早いよ、早すぎるよ」という
言葉が思わず口からこぼれてしまった。
郵便物は他にもあり、同じ葉書が4枚も
来ていたので、思わず宛名を確認すると
何と亡くなった長男の名前まで…
『「この世界の片隅に」の次回作のおしらせなので
息子に聞くと、この映画の応援に兄の名前も
書いたというのです。
この映画を観た後に、家族4人の名前を登録した
息子の気持ちに、胸が熱くなりました。
今日は浅田次郎の「おもかげ」を読み終え
しみじみとした気持ちになりました。
そう言えば、亡くなった息子に話しかける
ことが少なくなっていたな~
死者と私たち今を生きているものが
もっと混沌と混じりあっていいんじゃないかな
昔はそうだったのではと思いました。
そういう時は、星野道夫さんの言葉が
恋しくなるのです。
『「人は生きているかぎり、夢に向かって
進んでいく。
夢は完成することはない。
しかし、こころざし半ばにして倒れても、
もしそのときまで全力をつくして
走り切ったならば、
その人の一生は完結しうるのではないだろうか」
「かけがえのない者の死は、多くの場合、
残された者にあるパワーを与えていく」
「大切なことは、出発することだった」
星野道夫 』