もうすぐ梅雨が明けそうです。
きゅうりの糠漬けが美味しい季節
となりました。
糠漬けの思い出が立ち上がって
来ます。
初女さんが亡くなられる1年前に
作家の田口ランディさんと
初女さんのご自宅を訪ねました。
初女さんが私達に糠漬けの漬け方を
教えたいと、1月の凍てつく台所で
震える手で包丁を持ち、きゅうりの
イボイボを取っていた姿が忘れ
られません。
何だか初女さんのいのちの炎が
今にも消えそうな気がして、声も
出せず唯黙ってみていました。
初女さんは、『糠漬けは生物多様性なの。ランディさん、そのことを
書いて!』と言ってました。
この伝えたい思いが、初女さんを
駆り立てていたのです。
ランディさんは、二人きりになった時に、地球って糠床なんだよと言ってました。
生物多様性のこの地球という星は
ぬか床なんだ…
誰もがそう思ったら、この地球から
差別も戦争も無くなる筈です。
ぬか床つて
生物多様性だと思うんです。
米ぬか、塩、昆布、鷹の爪
きゅうり、にんじん、なす、
大根、食パン、りんご、
ヨーグルト…
おいしさを引き出しあう。
あるがままにいるだけで
互いに支えあってるの。
多様なものが
多様なまま響きあい
ともに生きる。
それがいのちの摂理です。
佐藤 初女
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