~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

有難うお母さん、有難うフジコさん

2024-05-06 21:54:35 | 日記
4月30日で99歳を迎えた母が
その日を堺に、還ることへの
カウントダウンを始めたようで、
食べることも飲むこともしなく
なり、唯々眠っています。
最期の時を刻んでいる母は
とても穏やかです。
99歳までよく生きてくれたと
感謝しつつ、何かチクッとする
ものを感じ、何だろうこの痛みは?
と思っていたら、田口ランディさんのFacebookに「少し淋しい執着」
と言う言葉がありました。
そうだ、この痛みはこの少し淋しい執着なんだ。
今、母は私の目の前にいます。
この時間が本当に尊いと感じながら
止めることの出来ない現実を
静かに受けとめています。
長生きしてくれた母に感謝しながら、やっぱりもう少しと執着している自分がいます。
人は最期まで耳は聞こえていると
いうので、昨日はフジコ·ヘミングの
演奏を流していました。
フジコさんの音色の深さに言葉を
失い聴き入ってしまいました。
私が、子どもを亡くした時、
どんな音も心に突き刺ささるようで
音楽が全く聴けなくなった時、
フジコさんのピアノだけは聴けたの
です。
フジコさんの音色は、ズタズタに
なった私の心に寄り添って
くれたのです。
母の最期の時に、フジコさんの
ピアノが母と私に寄り添って
くれました。
そのフジコさんも亡くなりました。
私の少し淋しい執着を
フジコさんのピアノは甘美な
執着へとかえてくれました。
今日は母の隣で一夜を過ごします。
もしかしたら、まだよく理解出来ていない〚永遠の今〛の輪郭が今晩
掴めるかもしれない…
お母さん、あなたの子どもに生れて
良かった〜
有難う、お母さん。



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