アーネスト・ノーマンド
キプロスの王ピグマリオンはある日、美しい女性の彫像ガラテアを作った。その美しさに恋をしたピグマリオンはガラテアが本当の人間になることを願った。ガラテアが自分に似ていることに気をよくしたアプロディテがその願いをかなえ、ガラテアは晴れて人間になった。ピグマリオンはガラテアを妻に迎えたという。
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女性を馬鹿にしながらも女性に深く依存している男はよくこういうことをやります。自分の理想の女性を思い描き絵などに描き、それにまぼろしの恋をする。そんなことをしても、絵や彫刻が本当の人間の女性になることはありません。本当に自分を助けてくれるのは、おかめであろうとおばあさんであろうと、ほんとうの自分を持った人間の女性なのです。