世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ティルチェレ物語 15

2013-10-27 05:02:33 | 薔薇のオルゴール
 あとがき

 これは、天然システムと人間の自然なかかわり方を、彼女なりに表現しようとした、物語である。
 物語に出てくる妖精ファンタンは、月の世の世界における精霊にあたる。自然界の霊だが、非常に人間に好意的な存在である。村人もファンタンを信じ、大切にしている。

 かのじょは物語を通じて、人間と自然界の、自然な愛の結び方を、考えたかったのだ。

 かのじょがこの物語を書けば、それは美しい言葉で、細やかに書いたろうが、わたしが書くとこうなる。少しはおもしろかったかね。

 なお、彼女は、物語の陰の主役である妖精ファンタンの名前には、考慮を要するとしていた。ケルトやゲルマンの神話などを調べて、もっとそれらしい名前をつけたかったようだが、それができないうちに、こういうことになったので、第一段階で考えていた仮の名を採用した。

 ファンタン、という名は、どことなくフランス語的に気取っているが、それなりにかわいいと思う。




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