金の音 銀の音
拾いながら
星をふみ 星をふみ
銀河の水を わたってゆく
向こう岸に
水晶の柱のように
立っている 君がいる
玉の音 花の音
拾いながら
星をふみ 星をふみ
銀河の水を わたってゆく
ああ 河は 海のように広い
光る石のような 星に
一足一足を 預けて
歩いていく 歩いて渡る
ぼくを 悲しいと誰かが鳴く
空を見上げてみると
白い鷺が 静かにわたってゆく
日の音 月の音
拾いながら
星をふみ 星をふみ
銀河の水を わたってゆく
君が 手を振っている
呼んでいる でも
ああ
星をふんだと思ったら
それは銀河を泳いでいる
銀の魚だった
ぼくはいっぺんに
銀河の水に落ちて
そして 目を覚ます
まぶしい光の中で 誰かの声がする
ああ ここにいたのか 君は
夢の中で ずっと探していたんだよ