くじびき はずれ の 見た世界

シニア初級者というのに世間知らず。
少年のようなつぶらな瞳?
そろそろ大人の記事を書きたい毎日です。

あかね

2012年08月19日 22時44分56秒 | 季節の話

今日も午後に豪雨に遭遇しました。
昨日の淀川に沿っての帯状ではなく、大阪府道2号(大阪中央環状)と奈良の府県境
南北に帯状になった雲でした。

奈良と大阪とを結ぶ西名阪自動車道のトンネルを大阪側に出たとたん、
ほら、波の音の擬音に大きい衣装箱に小豆を詰めて転がすでしょ?
それをひっくり返したようなバラバラバラバラと落ちてくる雨に
道路は一気に川と変わり、50Km/hの速度規制にも隣を走る車の水しぶきが。
あ、これはお互い様なので怒れません。

松原ジャンクションから阪神高速に入った途端、強い陽射しに目が眩みました。

新大阪駅に着いた時には東に漂っていた雲も途切れ、西からの強烈な光を集め
虹が出ていました。  ちょっと写りが悪いですが肉眼ではハッキリ見えました。

               


午前中の灼熱の下、今年初めてのナツアカネを発見しました。

アキアカネではなくナツアカネ。  どちらも一般に言う赤とんぼです。

ナツアカネは初夏に平地で羽化して秋までこんな色で居て、秋になったら赤くなって赤とんぼ。
アキアカネは初夏に平地で羽化してすぐに高い山里へ、秋に赤くなって平地に戻ってきます。
細かく言うともっといろいろ違いはあるので、全く違う個体です。

先月、AIST独立行政法人産業技術総合研究所つくばセンター)の二橋亮研究員と
深津武馬研究グループ長らが、何で赤とんぼが赤くなるのかを解明したと
アメリカの科学アカデミー紀要に掲載されていました。

今まではオスの赤とんぼが赤くなるのは、メスが成熟したオスを見分けられるように
赤くなるのだとされてきました。

夢の無い話かも知れませんが、科学的には2種類のオモクローム系色素が体内にあり
これらは酸化すると黄色い色、還元作用で赤くなると変化することを突き止めたのです。

基本的にメスの色は変化しないのですが、ビタミンCを注入(還元作用)すると
オスと同じように赤くなったそうです。

きっとなんのこっちゃ分かれへん?と思う方がほとんどでしょう。

いろんな病気老化影響を与える酸化作用に対する抗酸化作用の薬物研究の
開発にとても重要な応用が出来る可能性が在ると言うのです。

そのほかにも紫外線による身体への影響を和らげる役割を果たしている可能性も
あるということです。
オゾン層の破壊による紫外線量の増加などにも明るい話題じゃないかと思っています。

赤とんぼはフェノールフタレイン溶液に似てる とでも思ってもらえれば
嬉しいかな?