当初 3月17日(土)~6月3日(日)の会期だったツタンカーメン展だが
好評につき7月16日(月・祝)まで延長されて、大雨で明けた17日(日)
チャンス!(こんな荒れた日に出かけようと思う人も多くはないだろう)と
思いつき、出かけて行った。
どうせ同じように考えるへそ曲がり人間も居るだろうと、オープン(10時)1番を
狙わずに第一弾の団体が少し引いた頃(10時半)を狙って出かけたのに
大和国から河内国に入る頃には雨も上がって晴れ間まで出てくるようになり
10時前には摂津国;海遊館前第2駐車場に滑り込んでしまった。
ゲートの2階に上がるとオープンしたての入場者が見える中、行列の
最後尾には【60分待ち】のプラカード。
「にんなに待つのは大阪・花博(国際花と緑の博覧会)以来かなぁ」と
回想しながら列に並ぶ。
事実USJでも雨の平日を選んで行って現地で晴れて最高15分待ち
TDRでもオフシーズンの平日、お天気は良かったけれど15分を越えて
待った試がない家族。
それでも雨後の爽やかな東風は暑くも無くて、いろいろと周りの人間観察をしていると
とても1時間も並んだ気がしないくらいだった。
入場前に音声ガイド(500円)を借りるかどうかのチョイスがあって、
国内のことなら借りないことも多いのだが、外国の それも象形文字を
読み取る能力は持ち合わせていないし、西山のキクちゃんの声ならと
借りて 正解
これね、展示品とそれぞれに貼り付けてある案内カードだけでは
楽しみも理解も半減していたと思いました。
3300年前と言うと日本で言う、『魏志倭人伝』等の中国の史書に記されている
倭国(邪馬台国)の王(女王)卑弥呼の時代(170年頃 - 248年頃)から見ても
1500年も前にあった文明なのだから、それはもう凄い。
木像や大理石・方解石銅・砂岩の彫刻や金などの錬金・彫金の技術がこんなに進んで
いたなんてとても信じられない世界だ。
興味のない方や東京開催でも遠くて行けない方にはホームページから入って
ステージⅠ~ステージⅥまでのタブを開くと画像で見ることはできる。
小学生高学年の時にも日本で公開されたが、この歳になって見るとまた感動や
想いも全く違ったものになる。
大きさも色合いも実物で見るのと画像での想像とは全く違って当たり前体操♪ だ。
掘り出された展示物だけでなくパネルの家系図や発掘された場所との関係など
理解しながら進むと、どんどんファラオの世界に引き込まれる。
なんせゴールドやコバルトブルーの鮮やかさ。
日本・大和のあをによしの色合いや平安期の藍や翠も綺麗だけれど、また趣が
違った世界だ。
入場の際に案内のレディに「ザッと周って1時間」と聞いていたが、たっぷり2時間の
見応えはとても満足いくものでした。
コガネムシ科のフンコロガシがフンを転がす姿を、崇め奉っている太陽神を
讃える姿と考える信仰。
死後の世界を様々に考える信仰が作りだした美の世界。
3000年を超えた後の世に観られるなんて、当時の誰が想像したことか。
大満足のひと時でした。