院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

観光列車としてのSL

2017-12-23 07:25:29 | 環境

(大井川鐵道。ウィキペディアより引用。)

 観光列車ではない営業運転のSLに一度乗ったことがある。小学校4年生のときだ。

 区間は高崎から前橋まで。高崎前橋間は電化されておらず、高崎から駆動車がSLに変わった。当時から前橋は冷遇されていた。町としては高崎のほうが栄えていた。現在でも同じ感じがする。

 日本中の「本線」と名が付く鉄道がすべて電化されるまで、それから10年かかった。勇壮に煙を吐きながら疾走するSLは見られなくなった。

 それを懐かしんでか、現在観光列車としてSLが運行されている。すごい煙を吐きながら。

 タバコの副流煙にあれほどうるさい連中が、SLの煙については文句を言わないのが不思議だ。

 ※今日の俳句(冬)
   新築のかおりのなかのおでん酒
   ひとし(豊橋)

ベストセラー「90歳、何がめでたい」

2017-12-22 02:41:39 | 読書

(amazon より引用。)

 今年の総合ベストセラーは上の本だそうだ。私も読んだ。

 だが、さして面白くない。ややくどい。佐藤愛子は私が学生時代に文壇デビューした。さすが、サトウハチローの妹、佐藤紅緑の娘と血筋を感じさせた。

 ところが、90歳で著書を出すのはすごいと思うが、上の本にはデビュー当時のような軽さがないのだ。

 デビューしたての頃はさぞモテたことだろう。吉行淳之介の妹、吉行和子と同じく美人だった。文壇で吉行和子と双璧をなしていただろう。

 これで上の本がもっと面白ければ、向かうところ敵なしなのだが、そうでないところにホッとさせるところがある。

 ※今日の俳句(冬)
   お終ひは雑炊にして総ざらへ
   ひとし(豊橋)

ウルトラCとしての皿持ち

2017-12-21 00:11:54 | 技術

(ウエイターの皿持ち。YAHOO知恵袋より引用。)

 むかし拙宅の裏に母子家庭の子が住んでいた。その息子は私より2学年くらい下だった。

 母親は職員食堂で働いていた。息子の自慢は母親が皿を両手でたくさん持てるということだった。「すごいな」と私は思った。

 それから数年後、前の東京オリンピックが開かれ、ウルトラCが大量生産された。そのときも「すごいな」と思った。

 私の中で裏の母親の皿持ちと、オリンピックでのウルトラCが淡く重なった。

 ※今日の俳句(冬)
   寒の朝日当たりのよき新障子
   ひとし(豊橋)

犬には骨をかじることが必要

2017-12-20 00:07:33 | 生物

(ドッグフードの広告。リーズンホワイより引用。)

 犬には硬い骨を食うことが必須である。骨を齧ることによって犬は歯石を掃除し、口腔内の衛生状態を保つことができる。

 現在のドッグフードは柔らかすぎるのではないか?それとは別に骨を与えることが常識なのだろうか?

 人間も同じである。自然界には砂糖のように甘いものや、プリンのように柔らかい食べ物はまず存在しない。自然界にめったにないものを美味しく感じ、それらばかりを食べるのは不健康である。

 甘いもの柔らかいものによって虫歯ができる。虫歯は天下人以外にはありえなかった。現代人はみな、むかしの天下人しか食べられなかった食べ物を食べられるようになった。

 これは実は不健康なことではあるまいか?

 ※今日の俳句(冬)
   吹きし朝土間に枯葉の二三枚
   ひとし(豊橋)

ラジオ体操が好きなお年寄り・因果関係の逆転

2017-12-19 16:43:27 | その他


 ラジオ体操を欠かさないから自分は元気なんだ、とおっしゃるお年寄りがいる。たぶんそれは因果関係が逆である。

 元気だからラジオ体操ができるのだ。

 こうした因果関係の逆転は日常で常に起こっている。たとえば、つらい体験とうつ病との関係。

 つらい体験があったから、うつ病になるのではない。うつ病だから並みの体験がつらく感じるのだ。

 ※今日の俳句(冬)
   キツチンに寒卵あり雲と月
   ひとし(豊橋)

温暖化すると気候が荒れるか?

2017-12-18 00:47:15 | 環境


 100歩譲って地球が温暖化しているとしよう。だが、それと大きなハリケーンとどういう関係があるのか?ゴア元副大統領の映画「不都合な真実」は非科学的で大げさだと、イギリスでは子供たちに全てを見せないそうだ。

 そもそも温暖化ガスを言い始めたIPCC(国連・気候変動に関する政府間パネル)という団体が得体が知れない(2008-07-20)。この団体のメンバーが誰なのか、日本人が入っているのかさえはっきりしない。

 ゴア氏は大きなハリケーンと地球温暖化が関係ありと決めつけているが、なんの科学的根拠もない(2013-10-07)。

 ただ、金融機関が地球温暖化に資金を出しているらしい。金融機関が金を出すと、それについて値段が上がる。これは、なんの美術的価値もないビートルズの落書きに法外な値段が付くのと同じことである。

 金融機関の非科学的な不安が値段を押し上げるのだ。値段が高いことと科学的真実とはなんの関係もない。そのことに気が付かないと、大きな間違いを冒すことになる。

 ※今日の俳句
   枯菊や家新築の匂ひなる
   ひとし(豊橋)

ストップ!杜氏への世辞

2017-12-17 18:35:23 | 技術

(酒田酒造、京都。ウィキペディアより引用。)

 たいへん美味しい日本酒が出てきた。「獺祭」(だっさい)や「而今」(じこん)がそれだ。

 これらの日本酒は杜氏に頼らず、精密に重さや時間を測って造られているらしい。蔵元も30歳台と若い。

 以前は杜氏の勘がどうしても必要だったので、蔵元によっては杜氏に世辞を使って酒造りをしていたらしい。そんなことではダメだ。

 精密に練った作戦によって酒造りをするのが、これからの本道だと思う。

 ※今日の俳句(冬)
   冬枯や鹿ののそりと奈良の寺
   ひとし(豊橋)

学生時代の食事

2017-12-15 14:25:38 | 生活

(焼きそば三郎の大盛り焼きそば。記事とは関係ありません。ロケットニュースより引用。)

 名古屋の大学に入って驚いた。外食がまずいのである。

 名古屋の飯がまずいのか、おいしい外食にありつくだけの金がなかったのかは分らない。

 学生相手の食堂がいくつもあった。学生運動が盛んだった時代で、乱雑なタテ看にかこまれて、焼きそばを食べた。それが油っ濃くてまずいのだ。油をおかずにして米を食べている猛者もいた。

 ラーメンライスというのがあった。ラーメンとご飯を同時に注文して、まず汁でご飯を食べて、そのあとにラーメンを食べるのだ。食が細い私には、とてもマネできなかった。

 学食はあった。今のようなオープンカフェのような洒落た学食ではなく、学生のエサ場といった感じで、そこの親父はいつも学生をカタキのように睨んでいた。

 出される食事は当然まずい。まず米の質が悪い。おかずは例えばレバーのソテーだったら肝硬変のようなレバーが出された。値段も安い。1セット100円くらいだったか。

 だが学食だけが、まずかったわけではない。実習で出向いた県立病院の食堂も似たようなものだった。

 演奏のアルバイトで呼ばれた伊豆の3流ホテルの食事もひどかった。木造の宿舎に1週間、滞在した。24時間営業だから常におにぎりが置いてあった。ただし、おかずは梅干しとタクアンだけ。救いはポテトサラダが付いていたことくらい。汁モノはなし。一見、華やかな世界の裏方の苦労を垣間見た。

 ある日、友人の下宿に泊まった。友人は朝食にご飯を炊いた。熱々のご飯にイカの塩辛を乗せて食べたときの美味しかったこと。自分で作ればこんなにおいしい食事が安く食べられると思い知った。

 ※今日の俳句(冬)
   冬日燦パンとチーズの朝餉かな
   ひとし(豊橋市)

幼き日のキャロライン・ケネディ

2017-12-15 00:40:03 | 生活

(キャロライン・ケネディの幼少期。ウィキペディアより引用。)

 12歳で逝った妹の愛読書に「少女フレンド」があった。この本にはマンガ以外に写真のページがあった。

 そのページにアメリカ大統領ケネディ一家の写真が載っていた。少女向け雑誌だから、幼いキャロライン・ケネディが中心に写っていた。蝶よ花よと育てられている印象だった。

 わが国でも高度経済成長が始まっていたけれども、車をもった家はすくなく、家庭に冷蔵庫もなかった。だから日本人の子どもはテレビでアメリカ製のドラマ「パパはなんでも知っている」や「名犬ラッシー」を見て、向こうの生活に憧れていた。

 日本の家庭に車や冷蔵庫がはいってくるには、あと数年の時間が必要だった。

 ※今日の俳句(冬)
    雪やんで浜辺の村の静かなる
    ひとし(豊橋市)

赤い羽根が下火に

2017-12-14 00:41:44 | 社会

乗り物ニュースより引用。)

 私は 2006-10-07 以来、ほぼ毎年赤い羽根を批判してきた。お金の流れを知らない純真な女子高生の善意を利用して、街頭で叫ばせるのは罪だと。(お金の流れは私も知らない。)

 そうした街頭活動が今年は少ないようだ。熊本の災害などがあって、募金疲れしたのだろうか?これはめでたいことである。

(町内会で、半強制的に行われる赤い羽根募金について、あまりうるさく言う人もなくなった。騒ぎたてるような金額ではないからだろう。)

 ※今日の俳句(冬)
   冠雪の富士が車窓に現れし
   ひとし(豊橋市)

焼き鳥はタレか塩か

2017-12-13 12:10:42 | 食べ物

(ウィキペディアより引用。)
 
 屋台の焼き鳥屋があったのは私が学生時代のことだ。屋台の焼き鳥屋はいまは見かけない。

 当時はコップ酒だった。ツマはキャベツだけ。それをウースターソースに浸けて食べる。焼き鳥に浸けるのはタレだけ。塩にするかどうかは聞かれたことがなかった。それが今はタレか塩か聞かれる。

 鳥を焼いて食べるようになったのは平安時代くらいかららしい。塩で食べた。タレはまだなかった。鎌倉時代に醤油が発明されて江戸初期まで改良され、それが加工されてタレができた。だから、鳥肉をタレで食べる文化は新しいのだ。

 そこで塩にするか?と問われても困る。焼き鳥はタレに決まっているからだ。塩の文化はずっと過去のものである。

 「タレか塩か」尋ねるのはひとつの流行に過ぎないと私は思っている。

(てんぷら屋もツユか塩か尋ねるようになった。てんぷらのツユはてんぷらを冷ます意味がある。てんツユの機能は味だけではないのだ。これについては、すでに述べた。2012-11-25

 ※今日の俳句(冬)
   初雪やササラ電車の出動す
   ひとし(豊橋市)

気候現象としての山火事

2017-12-12 15:05:50 | 環境

(カリフォルニアの山火事。CNNより引用。)

 山火事は台風のように太古からあったのではないか?定期的に起こることによって地球の環境を調節していたのではないか?

 むかしSFで、邪魔な台風を原爆で消滅させる小説を読んだ。結末は忘れたが、破滅的な危機が招来されたように記憶する。台風は毎年、夏に生じる必然性があるのだ。

 山火事も同じではあるまいか?シベリヤやアメリカの森林を焼くことにより、一定の気候が保たれているのではないか?だから、人力で消してはいけないのである。山火事が起こるような場所に街を作ってはいけないのである。

 ※今日の俳句(冬)
  片面を冬日が照らす畳干し
  ひとし(豊橋市) 

冬は鍋にかぎる

2017-12-11 16:55:08 | 食べ物

(ヤマサのHPより引用。)

 ネギとしらたきを煮てダシで食べると、それだけでおいしい。ネギで体が温まる。

 江戸時代には、そこにイノシシの肉を入れた。当時は四つ足を食べるのは仏の道に反していたので、イノシシ鍋を「薬食い」と呼んで、あくまでも薬として食べていた。

 明治になってから牛鍋が盛んになった。これは紛れもなくすき焼きだった。ただし、しらたきとか焼き豆腐は入れなかった。生たまごは付けていた。

 ネギとしらたきだけでもおいしいのだから、そこに牛肉や焼き豆腐がはいると、とてもおいしい。冬は鍋料理、とくにすき焼きに限るだろう。

 ※今日の短歌
   十本の指は両目を覆うとき不満になってズレようとする
   工藤吉生(仙台市) 

解体ショウのマグロは旨い

2017-12-10 20:20:09 | 食べ物

四日市、マグロの解体ショー。)

 「マグロの下ろしたて」をご存じだろうか?マグロは解体したばかり(下ろしたて)が一番おいしい。むかしから寿司屋では「下ろしたて」が珍重された。

 一番うまいからだ。なぜ、うまいのかは知らない。推察するに表面が酸化していないからではないか?

 「下ろしたて」はマグロに限らない。サバもサンマも下ろしたてが旨いのだ。

 ※今日の短歌
   大人用オムツをくるむ新聞紙キャベツのようにごろごろとあり
   梶原さい子(リアス・椿)

親日的な台湾

2017-12-09 00:34:44 | 歴史

(琴がある台湾観光地。pic.pimg.tv より引用。)

 日本はほぼ同時期に韓国と台湾を統治していた。なのに韓国は反日的となり台湾は親日的となった。その理由については私よりよほど詳しい人がおられるから、ここでは論じない。

 数年前、台湾に遊んだ。台湾には畳屋があった。日本統治時代の日本人の宿舎が畳敷きだったから、それが残ったのだろう。

 台湾のお年寄りは日本語がぺらぺらである。訛りもない。そういう人たちが親日的なので、また台湾に行きたいと思う。

 ただし、言われているほどには台湾の料理はうまくない。

 ※今日の短歌
   10トン車に積まれて出ていく成型機に頭を下げて最敬礼をする
   山本公策(松坂市)