院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

箸が抵抗のない鰻の蒲焼

2018-01-11 03:45:23 | 食べ物

(鰻の蒲焼。ウィキペディアより引用。)

 名古屋の大学から浜松の赴任になって少しい喜んだ。当時、浜松は日本一のウナギの養殖地だったからだ。しゅっちゅうウナギの蒲焼が食べられるだろうと。

 名古屋の蒲焼には「蒸し」がない。結果、いかにも魚を食べている感覚になる。浜松は蒸すだろうと思っていた。注文が入ってから裂いて蒸す。たっぷり1時間はかかる。待っている間は香子で一杯やるのがよいのだ。

 ところが浜松も蒸さないのでがっかりした。関東は蒸す。境界はどこにあるのだろうか?蒸さない蒲焼はいかにも「魚」という感じがする。

 私はいまでも蒸した鰻で、箸で抵抗なく蒲焼を切れるのが好きだ。

 ※今日の俳句(夏)
   病室へ土曜鰻の御用聞
   開田華羽

きのこと菌類

2018-01-10 05:57:08 | 生物

(NEVERまとめより引用。)

 意外にきのこを食べたことがない。シイタケとマツタケとナメコとシメジくらいだろうか。

 私にとって、シイタケは調理によって食べやすいのとそうでないのとがある。私は丸のままのシイタケがダメだ。例えばシイタケの天ぷらや串焼きのシイタケだ。

 五目寿司に入れる煮しめたシイタケの刻んだものは、とてもおいしく、それがなければ五目寿司とは言えない。

 きのこは魅力的な食べ物だ。種類が多いし、おいしい。でありながら有毒な種類がたくさんある。ハンガリーのほうだったかの市場には国営のキノコ鑑別所があって、有毒かどうか鑑定をしてくれるらしい。(なぜ生物に毒があるかはすでに述べた。2012-09-04。)

 マツタケは吸い物が一番おいしいと思う。貴重なマツタケを15本くらいもらったことがある。多すぎて処理に困った。焼きマツタケにしてみたが、さほど感動はなかった。マツタケは土瓶蒸しに少しだけ入っているのが一番だと思った。

 シメジやナメタケやマイタケもおいしい。でもきのこばかりではなあ。

 ※今日の俳句(秋)
   爛々と晝の星見え菌(きのこ)生え
   虚子

職人としての医者

2018-01-07 20:19:15 | 教育

(コトバンクより引用。)

 当地では正月につけた注連縄(しめなわ)を一年中外さない風習があった。10年ほど前から、その風習はなくなってきた。

 注連縄を作る職人は私と同世代である。彼らは中学を卒業してからすぐに注連縄作りを始めた。

 私はさらに高校大学と10年近く後から医者になった。医者には職人の部分が大きく、私は注連縄職人から10年も遅れてスタートをきった。

 だから注連縄職人の腕に追いつくのが大変だった。

 ※今日の俳句(新年)
   大濤にをどり現れ初日の出
   高浜虚子

長嶋ジュニアは頭が悪いか

2018-01-06 23:07:55 | 芸能
 長嶋ジュニアは頭が悪いと言われて久しい。

 それでもめげずに彼はコメンテーターを続けている。

 彼が頭が悪そうに見えるのは、発言内容の問題では実はない。

 彼の発言は0.5秒か1秒くらい長い(遅れる)のだ。それで悪そうに見える。

 以上は悪口だから、ここでいう長嶋ジュニアとは私の個人的な知り合いということにしておこう。

 ※今日の俳句(冬)
   無防備な尻に毛布をかけてやる
   じゅん(船橋市)

とんかつ考

2018-01-04 01:50:25 | 食べ物

はせ川のHPより引用。)

 とんかつと言えば、昭和40年ころまでは厚くても1センチいかなかった。それが急に厚くなりだして、ヒレカツなら3センチも当たり前になった。

 とんかつ屋がほうぼうにできた。私はそのころのとんかつを食べていない。やはり高価だったからだ。そのまま私は大学に入り、学生としての貧乏生活を名古屋で送ることになったから、厚いとんかつとは縁がなかった。

 とんかつを食べるなら寿司のほうがよいと考えたこともあるだろう。なんとなく、とんかつとは離れてしまった。

 名古屋で味噌カツというのに出会った。ソースの代わりに味噌だれをかけるのだ。これがけっこうおいしい。名古屋の国際空港にある味噌カツ専門店は、さほどおいしくない。味噌カツは街のなんでもない定食屋のほうがおいしいから、一度試してほしい。

 ※今日の俳句(新年)
   初富士を置いて東京めざしたり
   ひとし(豊橋市)

昭和30年台の食事

2018-01-03 16:38:10 | 生活

(昭和30年台の学校給食、武蔵野市給食・食育振興財団より引用。)

 私たちの学校給食は、上の写真で食パンの部分がコッペパンだった。さらにクジラの竜田揚げついていた。特別おいしいとは思わなかったが、まずくもなかった。クジラの竜田揚げにかぶりついたことを覚えている。牛乳は脱脂粉乳で、これはまずかった。

 そもそも自宅の食事が大したことはなかった。そのころ近所の肉屋がハムカツやポテトフライを売るようになった。ハムカツは薄いハムを揚げただけだ。そこにウスターソースをたっぷりかけて食べる。ソースがちょっとしたご馳走だった。

 ハムカツより玉子のほうがずっと高価だった。母親が作る弁当はいつも海苔弁。ご飯に鰹節と醤油をかけて、その上に海苔を置く。おかずは玉子焼きだけ。さすがに飽きた。

 コロッケは5円で肉屋で売っていた。肉は入っていない。ジャガイモの皮が肉に見えた。杉浦茂の猿飛佐助のマンガに「コロッケ5円の助」というキャラが出てきて大いに笑った。

 肉は豚肉も牛肉もおそろしく贅沢だった。薄いとんかつを肉屋で売っていたが、ハムカツしか食べられないことが多かった。

 ※今日の俳句(新年)
   三日はやラーメンを煮る長き箸
   じゅん(船橋市)

あけましておめでとうございます

2018-01-02 15:18:06 | その他
 一日遅れですが、あけましておめでとうございます。

 昨日は幼い孫たちが5名押し寄せてきて、わが家は運動会状態。かくれんぼや鬼ごっこで大変な騒ぎでした。

 みな帰って今、静寂を味わっているところです。


(今年のおせち。むろん買ったものです。)

 このブログは最近、つっこみが緩くなったと言われます。気を取り直して「毒」を吐きまくる予定ですので、よろしくお願い申し上げます。

 ※今日の俳句(冬)
   歌合戦白けてしまふ去年今年
   ひとし(豊橋市)

宇宙を認識するのは個人である

2017-12-31 01:30:08 | 心理

(ミツバチの巣。市立札幌大通高校のHPより引用。)

 ミツバチのような社会性昆虫は巣全体として見て、一個の個体のようにも見える。ハタラキバチ一匹一匹に個性はないが、ハタラキバチ同士は通信ができる。

 人間も同じである。それはすでにユングが指摘している。人間という種全体がもっている無意識的な考えを「集合無意識」と名づけた。

 ユング式に考えるなら個人は個性を持たない。だからこそ互いに通じ合うことができる。人間全体として一個の生物のようである。

 また人間をミクロコスモス(小宇宙)と呼ぶことがある。人間内部を考えるなら、そこには代謝系、酵素系、免疫系などきわめて複雑な過程が存在する。

 つまり人間は個人と宇宙の境界がない。別の言い方をするなら、個人がなくなれば宇宙もなくなる。なぜなら、宇宙を認識しているのは個人に他ならないから。

 今年8月まで入院生活をおくり、生死のことを考えることが多い一年だった。「俺が死んだら宇宙もなくなるんだな」と考えながら過ごした。来年はもっと明るいことを考えたい。

 ※今日の短歌
   告知され時間もないが未練もない浮かれた蝉はひっくり返る
   松田憲一郎(東京都町田市)

スキー列車

2017-12-30 00:47:38 | レジャー

(スキー列車。トラフィックニュースより引用。)

 1980年ころまで臨時のスキー列車があった。ゲレンデスキーが大流行して、人々は飢えた豚のように一日でも空いた日があるとスキー列車に乗り込んだ。

 私にはゲレンデスキーというのが、子どもの滑り台を大掛かりにしたように見えて、バカらしくて同調する気にはならなかった。

 高校の同級生も冬には大挙してスキー列車に乗っていた。毎冬、必ず一人や二人は骨折して帰ってきた。

 あのころスキーが大流行したのはなぜだろうか?理由はいろいろ考えられるが、ここでは論じない。とにかくバカみたいだったと言うにとどめよう。

 ※今日の短歌
   一度だけ制服じゃない君を見たはつふゆ朝の小田急線に
   柳原恵津子(東京都小金井市)

ビフテキが食べたい

2017-12-29 18:01:37 | 食べ物
 なんだか久しぶりにビフテキが食べたくなった。名古屋や浜松で愛用したステーキの「あさくま」(2013-11-14)は豊橋にはない。それで、ちと高いが当地の「シカン」という鉄板焼きの店を使うことが多い。この店は料金さえ出せばそれなりの牛肉を食べさせてくれる。


リゾートレストラン「シカン」(豊橋市前田町)。)

 トランプ大統領が来日した時、安倍首相と銀座の「うかい亭」という高級鉄板焼きの店に行ったらしいが、いくら上等と言っても限度があるだろう。


(トランプ大統領が行った銀座「うかい亭」。食べログより引用。)

 テレビで放送していたが、パリではビフテキには熟成肉しか使わないそうだ。だから焼き方はレアと決まっているらしい。もう40年近く前になるけれども、私はパリでシャトーブリアンというビフテキばかり食べていたことがあった。それはうまかったが、熟成肉ではなかったと思う。(熟成肉だと血が滴らないはずだ。)パリでも時代が代わったのだろうか?

 同じくテレビネタだが、レポーターが一番うまいと言うのはアルゼンチンのビフテキだ。2歳の雄だか雌だか決まっているらしい。塩コショウさえ要らない。そしてレアでなく、よく焼くのが決め手だという。一度食べてみたいが、アルゼンチンの牛肉は輸入できないのだそうだ。残念。

 ※今日の短歌
   トーストを一枚食べてスーツ着て行くのさ雨の日も風の日も
   萩原慎一郎(東京都小平市)

パチスロはやりたくない(2)

2017-12-29 00:24:30 | レジャー

(パチスロ制御システム。最新ホルコン事情より引用。)

 昔のパチンコは100円あれば30分くらい遊ばせてくれた。いまはダメだ。

 賭博性が強くて1万円で10分も遊ばせてくれない。ただし、玉が出るときは物凄くたくさん出る。

 これは私の性に合わない。1万円で10分。その上、店員の感じが悪い。これが私がパチンコをやらない大きな理由である。

 もう20年以上、パチンコ屋に行っていないから以上は古い感覚らしい。じつは店員の感じがよくなっているのそうだ。

 かわいい女の子がコーヒーのワゴンサービスなんかもやっているらしい。パチンコ業界も考えたのだろう。むかしの店員はいつも怒っているように感じられたものだが。

 ※今日の俳句(冬)
   新しきキッチンに葱刻む音
   ひとし(豊橋)

どうなる?貴乃花親方の「処分」

2017-12-28 06:08:51 | 芸能
 角界の習慣(部屋制度、契約関係など)についてイヤというほど聞かされた一か月だった。

 テレビを見ていて感じたこと。まずタニマチと呼ばれる金持ちそうな爺さんたちのチャラいこと。爺さんなのにバンダナなぞしたりして。

 タニマチでなくても、重鎮と言われる爺さんも白髭をたくわえたりして、チャラいこと同類で視野が狭い。恰好ばかり気にする老人は見るに堪えなかった。

 こういう程度の低い連中に進路を左右される力士は可哀そうだ。

 そこで貴乃花親方の処分だが、貴乃花親方は彼らを否定している。否定された組織の側が処分を下すなんておかしなことだ。

 貴乃花親方は元来、被害者だ。だから、組織も八角親方より重い処分(理事報酬返上)以上は出せないだろう。

 出したら何が起こるか分からない。たぶん私は飽きれかえるだろう。

 ※今日の俳句(冬)
   湯豆腐や窓の冷たき六畳間
   ひとし(豊橋)

パチスロはやりたくない(1)

2017-12-27 16:55:29 | レジャー

(パチスロ。howmatchより引用。)

 パチスロはやりたくない。最初から出玉の確率が70%とコンピュータ制御されているからだ。

 むかしは出る台と出ない台を毎日「釘師」という職人が調整して、出る台を見分けられるかどうかが客のだいご味だったらしい。

 現在ではスロットが自動で調整されているから、客も釘師も出番がなくなった。店は全体として出玉確率を、コンピュータで一定にできるようになってしまった。それでは面白くないのだ。

 ※今日の俳句(冬)
   園駆くるイノシシの息白きかな
   ひとし(豊橋)

無重力で生命は維持できない

2017-12-26 18:12:25 | 生物

(空想上の宇宙ステーション。KUMAより引用。)

 むかしのSFに出てくる宇宙ステーションはみなドーナツ型だった。ドーナツを回転させて外側に向けて重力を発生させるためだ。

 現実の宇宙ステーション「きぼう」は無重力である。ここでは生命が維持できない。たとえば植物は根を生やす方向が分からない。

 無重力はあらゆる代謝系に異常を与えるだろう。このたび、その実証に無重力滞在をする金井さんは大変だと思う。

 金井さんには無重力が異常を与えない代謝系を発見してほしいものだ。

 ※今日の俳句(冬)
   小雪降るなか腰かける古ベンチ
   ひとし(豊橋)

日常から縁起担ぎ消えてゆく

2017-12-24 00:00:22 | 生活

(大熊手。ウィキペディアより引用。)

 東京、浅草でも酉の市が盛んである。あの大熊手を誰が買うのだろうか?

 幼いころ友人宅で見たことがある。一本で数万円もするらしい。でも、それは50年以上前の話である。

 今、買うのは誰だろうか?熊手を作って3代という家があるのだから、商売にはなっているのだろう。

 でも、日本では縁起を担がなくなって久しい。日常的に縁起を担ぐのはおせち料理くらいだろうか?(黒豆が「まめに生きられるように」との洒落だったり)。おせち料理もなくなりつつあるが。

 ※今日の俳句(冬)
   白菜と白たき炊いて夕餉なる
   ひとし(豊橋)