私は小さいころ、父から「漱石」を読めと言われた。
それで、「坊ちゃん」の子供版を小学校5年生のころ読んだ。面白かった。毎晩、寝る前に読むのが楽しかった。
次に「猫」にとりかかった。とたんに面白くなくなった。これは異常事態だと、「三四郎」を読んでみた。「三四郎」は全然意味が分からなかった。
中学になって「虞美人草」を読んでみた。これまた、さっぱり面白くない。キザなセリフの連続で、読むに耐えなかった。
10年ほどたってから、父に聞いてみた。
「お父さんは漱石を面白いと思うの?」
答えは「面白くない」だった。なら、なぜ私に漱石を勧めたのか問うた。父は答えに窮した。
当時、漱石は流行だったのだ。父はただ単純に流行に従ったに過ぎなかったのだ。
でも、漱石の名誉のために言っておこう。私の親友に二人、漱石はすごいと言う者がいる。向き不向きということがあるのだろう。
そのうち、また漱石を読んでみるか。別の感想を持つかも知れない。
それで、「坊ちゃん」の子供版を小学校5年生のころ読んだ。面白かった。毎晩、寝る前に読むのが楽しかった。
次に「猫」にとりかかった。とたんに面白くなくなった。これは異常事態だと、「三四郎」を読んでみた。「三四郎」は全然意味が分からなかった。
中学になって「虞美人草」を読んでみた。これまた、さっぱり面白くない。キザなセリフの連続で、読むに耐えなかった。
10年ほどたってから、父に聞いてみた。
「お父さんは漱石を面白いと思うの?」
答えは「面白くない」だった。なら、なぜ私に漱石を勧めたのか問うた。父は答えに窮した。
当時、漱石は流行だったのだ。父はただ単純に流行に従ったに過ぎなかったのだ。
でも、漱石の名誉のために言っておこう。私の親友に二人、漱石はすごいと言う者がいる。向き不向きということがあるのだろう。
そのうち、また漱石を読んでみるか。別の感想を持つかも知れない。