院長のへんちき論(豊橋の心療内科より)

毎日、話題が跳びます。テーマは哲学から女性アイドルまで拡散します。たまにはキツいことを言うかもしれません。

ザ・カルテット・レジェンド

2014-12-29 05:14:36 | 音楽
 スキージャンプの葛西紀明選手はレジェンド(伝説)と呼ばれていますね。とても大きな業績を残した人を、いつごろからかレジェンドと呼ぶようになりました。そのような言い方が日本発なのかアメリカ発なのかは知りません。

 モダンジャズでもザ・カルテット・レジェンドと銘打ったグループが来日して好演奏を行いました。(アメリカでもそう名乗っているのか、日本に出稼ぎに来た時だけなのかは、私はやはり知りません。)



 いずれにせよ、これらの人々は1960年代にモダンジャズを完成させた人たちです。現在、80歳90歳になっています。(モダンジャスのことを現在のアメリカではオールドジャズと呼びます。)

 能でも歌舞伎でもそうですが、芸能がいったん完成されると過去のものを完璧に模倣するのが良しとされ、妙にいじることは嫌がられます。モダンジャズも60年代に完成され、それ以後のジャズはモダンジャズとはまた別の音楽と考えるべきでしょう。

 60年代のモダンジャズは、テレビ番組「美の壺」や「酒場放浪記」のBGMに使用されています。完成された音楽は耳障りにならないからでしょう。前にも言いましたが、それらは居酒屋のBGMにも使用されています。

 70年代以降のジャズはやや耳障りなのですが、さいきん中華料理屋とイタリアレストランのBGMで聴いたことがあります。これらの音楽も、あと10年すればだれにとっても耳障りではなくなるだろうと私は考えています。


※今日、気にとまった短歌

  我がクラス青いゼッケン、メガホンに君の名前を今日は呼び捨て  (足利市)坂庭悦子