電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ちびっ子たちを引率する香港の先生

2005年05月07日 20時38分38秒 | 散歩外出ドライブ
日本でも五月は快適な遠足の季節だが、日中の気温が連日30度近い香港でも、小学生らしい遠足の集団と出会った。写真のように、健康そうな子どもたちを引率する香港の先生の表情はやわらかい。先生と手をつないだ子は、きっと気の弱い甘えん坊な性格なのだろう。驚いたのは、香港文化中心というビルの入口付近に、かわいいシートが整然と並び、子どもたちのリュックが無造作に置いてあること。誰も留守番などいない。ふと、感動してしまった。自分たちも子どもの頃はきっとこんなふうだったにちがいない。遠足のリュックが狙われることなど考えなかった。貴重品は持ってこないこと、くらいは指導されているのだろうが、それにしても庶民のくらしの中に根付いた共通のモラルがある。たぶん、難しいことではないのだ。ふだん守られているから、自分も守るようになるのだろう。信義とはそういうものではないか。
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小心地滑~滑るぞ注意!

2005年05月07日 13時28分08秒 | 散歩外出ドライブ
ようやく香港から戻った。ちょっと心配した5月4日も、何ごともなかった。写真は、オープントップのバスから見た香港島のビル街。ビクトリア・ピークからの香港の夜景がきれいだとガイドブックには書いてあるが、待ち時間の長さと人の多さだけが目立った。むしろ、九龍側のホテルわきから見た香港島の夜景が親しみ深かった。(チャールズ河畔から見る古いボストンの夜景や、隅田川の屋形船から見た東京の夜景だって、充分にきれいだと思う。)
香港で良かったのは、料理の美味しさ。毎食のように中華料理を食べた。庶民的な店からけっこう高級そうな店まで、変わらず美味しかった。亀の甲羅から取ったという真っ黒なコーヒーゼリーみたいなのもあった。最後の夜に食べた中華料理のコースのフカヒレスープや北京ダックなどよりも、一番美味しいと思ったのは、毎朝のお粥だった。白身魚やピータンなどが入ってスープの味がする粥で、これは飽きずに毎朝のように食べられた。各種中華粥の作り方はぜひ研究して、食卓のメニューに加えたいと思っている。

表題は、香港の通路で見た標識の表現の面白さ。日本では「小心」は否定的な表現だが、注意深いことを表すのだということを面白いと思った。「小心者」と注意深さとはメダルの裏表だ。そこつ者と大胆さは共通するものがある。ただ、過度の注意深さが目立つと小心者と呼ばれ、何ごとにも大胆に過ぎると粗忽者と呼ばれるのだろう。
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