電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

携帯CDプレイヤーの音と特徴

2005年05月21日 06時37分23秒 | クラシック音楽
自宅のステレオ装置と比べて、携帯CDプレイヤーとイヤホンの音はずいぶん特徴がある。
まず、欠点として、迫力ある重低音がまるで出ない。したがって、サン=サーンスの交響曲第3番のオルガンの音や、ホルストの「惑星」の出だしなどは、つらいものがある。また、イヤホンでむやみに音量を上げると耳を傷めるおそれがあり、ほどほどの音量で静かに聞くことになるため、部屋中に響き渡るような大音量の爽快さには乏しい。また、モノラル録音の場合は、頭の真ん中に定位するようで、違和感を感じやすいこともあげられるだろうか。
一方、長所もある。まず、煩い環境音楽等を離れ外界から遮断されるため、集中して聞くことができ、細部まで聞き取ることができやすい。特に、再生音域に無理の少ない室内楽や小編成の音楽には、各パートが対話しているようなやりとりを楽しむことができるなど、適しているように思う。
いろいろ欠点を並べたが、それにしても散歩しながら音楽を携帯して楽しめる長所には代えがたいものがある。自然の中で携帯音楽プレイヤーで音楽を聴くことの是非はあるけれど、私の場合は自然の中で音楽を聴くという贅沢を享受したいほうである。

写真は、林間からのぞく初夏の葉山の風景。
コメント