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電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

よく利用する便利なWEBサイト

2005年05月08日 21時03分04秒 | コンピュータ
よく利用する便利なWEBサイトといっても、人によりさまざまであろうが、私の場合はこれらである。

(1)Wikipedia フリー百科事典プロジェクト 平凡社の百科事典も持っているが、毎日持ち歩くわけにもいかず、全てのパソコンで使えるわけでもない。結局、ネット上で調べることになる。ネット上にある玉石混淆の情報に溺れる前に、ある程度信頼性のある記述が得られる。
http://ja.wikipedia.org/
(2)NHK番組表 テレビやラジオの放送番組の内容予告を見たり、録画した番組の内容を調べてラベルを作成したり、何かと便利。特に、毎週日曜夜の教育テレビ、N響アワーを楽しみに調べている。
http://www.nhk.or.jp/hensei/
(3)Mapion 地図を調べるとき。地名や住所から事前にルートや行先の周辺を知りたいときに便利。
http://www.mapion.co.jp/
(4)スラッシュドット・ジャパン 便利と言うのとは少し違うが、サイエンスや技術関連で、どんなトピックがあり、どんな見方がなされているのか、よくわかる。「2ちゃんねる」とは違い、Linux/BSD/MacOSなどUnix技術系らしい多少落ち着いた雰囲気があり、率直な意見は参考になる面がある。
http://slashdot.jp/
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新田次郎『アラスカ物語』を読む

2005年05月08日 10時19分17秒 | 読書
香港のホテルで、ラジオをつけたら、1局だけ英語でクラシック音楽を流している局があった。どうやらBBC系統の放送らしい。ドヴォルザークの交響曲第8番だった。写真は、ホテル脇の海岸から見た香港島の風景。横になり、持参した新田次郎著『アラスカ物語』を読み始めた。
明治初年に宮城県石巻市に生まれた安田恭輔は、早く両親を失い相思の女性との愛も認められず、外国航路の見習船員となる。北極海における鯨の密漁を取り締まる米国沿岸警備船ベアー号に乗り組み、氷に閉じ込められてしまう。食料不足と人種偏見から来る私刑を予想した彼は、救援を求めてアラスカの氷原を踏破し、エスキモーに助けられる。やがて、進歩的な考えを持つエスキモー娘ネビロと結婚し、彼らの中にとけこんだフランク安田は、密漁により鯨が激減し滅亡の危機に陥ったエスキモー集団の希望の星となる。アラスカの金鉱探しにやってきたアメリカ人鉱山師カーターの依頼により、妻と若いエスキモーの協力者とともにユーコン河上流部で金鉱山を発見、これを資金として海岸エスキモーを内陸部に移住させ、新しい村を建設する。アメリカ・インディアンと共存し、妻たちとともに古いエスキモーの習慣と文化を徐々に変えていきながらも、彼の胸には望郷の思いが去来する。
以前、たしか北大路欣也の主演で映画化されたことがあり、このときはネビロが狼の群れの襲撃の中で娘を出産するシーンがずいぶん大きく描かれていた。ただ、ドラマとして見ると劇的な「絵になる」場面かもしれないが、物語の中ではそれほど大きな意味を持つ場面とは思えない。原作となった本書を改めて読み返してみると、免疫を持たないエスキモー集落に麻疹が持ち込まれた際の惨状や、花粉や樹木の香りに苦しむ海岸部エスキモーがしだいに適応していく様子など、多面的で丹念な描写に驚かされる。
機会を見て、宮城県石巻市を訪れ、彼のゆかりの地を歩いてみたい。
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