母は自分にも、わが子にも厳しい人でした。
今は、だいぶ年を重ねて丸くなりましたが。
私が、大学を出てまもなくの頃、
手探りで、小さな子供さんを教えていたとき、
何度言っても、弾き方が治らず、
イライラとしてつい声を荒げてしまったとき、
お月謝をとってまで、怒らないで。
何回も根気よく、わかるまで言って聞かせるのよ。
大きくなっていても、誉めてえらいねといったら喜ぶのに。
(母は当時、花嫁修業向け 洋裁教室を開いていて、
20代女性がたくさん習いにきていた)
よく言うよ~。私の小さいころは、結構手をあげていたのに。
と ちらっと反抗してみたものの、
「教えるプロ」の心がけを教えてもらったようです。
しばらくして、生徒のお母さんとのお付き合いの仕方に悩んでいるとき、
誰とでもうまく合わせられるなんてできないのよ。
うまくあわせられている思っている人は、自分の考えを持てない、
自己満足で周りが見えないバカなの。
八方美人は結局、嫌われるよ。
随分気が楽になりました。
確かに、自分の生き方をゆるぎなく貫いていました、母は。
(頑固とも言いますが・・・)
それから、私の方針に納得していただけますよう、
毎月「教室便り」を発行するようになりました。
15年ちかく続けましたが、
最近ご無沙汰です。
皆さんがインターネットでブログを見ているわけではないので、
紙での発行を定期的にしたいと考えています。