ピアニスト 舘野 泉 新たな音楽のはじまり
連休中に新聞以外で読んだ活字
(素直に「読書した」と言えばいいのに・・)
芸術に精進していると、想念が昇華するのか解き放たれるのか
神様の思いを受け入れやすい感性になる。
そのような事をある宗教家から聞いたことがあります
その逆で神様に愛されているから神様と波長が合うから
芸術に邁進できるのかとも、音楽の奥深さもまだまだ知らないことが多く
入り口付近で今も生きている私は思うのですが。
聞き書きでまとめられたこの本には、舘野 泉さんの苦労された部分は
さらりとかかれています。
脳溢血でステージ本番中に倒れ、右半身が麻痺し左手でまた活躍されるのですが
その過程が、自然にご自身の思いと神様の導きが合って
麻痺でさえも神様の与えた試練と受けとめ、「左手のピアニストとしての
あらたなる出発」の気負いも感じさせない 自然体で昇華された生き方を
されているように感じました。
北欧の音楽がしたくてフィンランドに行ったのでなく
小さい頃に読んで感銘をうけた北欧作品の風景が、
心にのこって フィンランドに導かれたように書いてあります。
まわりから なぜ フランス ドイツ イタリアに行かなかったのか
再々問われたのでしょうね。
北欧に落ち着くいきさつが何度も書かれているのがほほえましいです。
これを読んで、まぁ頑張ってと友人が送ってくれた本でした。