女郎蜘蛛
頭が痛いと学校を休む少年を連れて行きつけの
病院へ行くと、女医の顔がふと病んだ餌を目ざ
とく見すえる女郎蜘蛛に見えた
よく見るとカウンターの女の顔はオスを食う
カマキリに見えた
網をはって虫を罠にかける蜘蛛の巣にはまった日
人間の体内にすくむあらゆる猥雑な生き物たちが
顔をせり出すひとときにぞっとして自らの顔を鏡に
写し見ると、そこにもまた蜘蛛の顔があった
身体が蜘蛛の糸でがんじがらめ、身動きできない日々
<これもしなさき(志情)ブログからの転載で数年前の詩かな?>
家の中に足高蜘蛛とかがいてゴキブリさんを食べるのだと17歳が言っていました。本当だろうか?>