さすが旧作・新作『組踊』の舞台が圧倒的に多いですね。三間四方で見せる舞台が出来たらいいといつも思います。多良間の組踊の舞台の三間四方の空間ですね。お能の舞台も野外にあった舞台に屋根を付けたのが明治以降ですね。仮設舞台だった組踊の舞台に屋根をつけた本式舞台を志向すべきだと考えています。現在は三間四方にちょっときびしいですね。
現在の折衷形式はそれを選択した担当者や研究者の問題でもあるのですね。本土の舞台ではなぜか昨今お能の舞台が利用されていますね。それなら沖縄に能舞台を造る事も視野に入れたらいいですね。
本式の組踊ステージを国立劇場おきなわの隣の米軍基地が解放されたら考えたらいいですね。あるいは首里に本式の150人から200人程度の客席の『本式組踊劇場」を創設してほしいですね。その場合、金武流の組踊の型をもっと尊重すべきでしょうね。首里の皆さんは、誇りを持って首里の地に本式の組踊舞台を造るくらいの気概をもって取り組んでほしいですね。基金を募ってください。三間四方の舞台で屋根付きです。別に木造で一部コンクリートを利用した設計でやってもいいのではと思います。
どなたか志を高く『本物』と『初源』を追求してほしいですね。それは首里親国の方々が中心に立ち上がってほしいですね。NGOの感覚で利潤の追求ではなく、歴史を捉え返し、歴史に即した形を再現する精神ですね。戦前の土間のある芝居小屋も実現できたらいいですね。土の匂いのする舞台で芝居を見たいですね。それは村々の「あしびなー」がその形を維持していますね。また多良間の八月踊りを見に行きたくなります。組踊に関する限り、首里は、首里の芸能の粋を見せていないですね。首里城を中心とするお祭りとはまた別の本物志向ですね。
(伝統組踊保存会)
ユネスコ無形文化遺産認定の日本の代表的な伝統芸能Kumiodoriの認知拡大と、振興事業活性化により芸能文化の進展に貢献したい。
皆様には、日頃から伝統組踊保存会の活動、国立劇場おきなわでの組踊公演に、格別なご支援とご贔屓を賜り心から感謝申し上げます。
当組踊保存会は、これまで、任意団体として会の活動をして参りましたが、今年2013年1月29日から「一般社団法人伝統組踊保存会」として新たな出発をいたしました。どうか皆様方にはこれまで同様に、ご指導ご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
沖縄の伝統芸能の精髄であると言われる「組踊」は、1719年琉球王朝時代の第二尚氏王統第13代尚敬王の、冊封にあたって首里城での中国清朝からの冊封使者歓待の宴で演じられた、躍奉行玉城朝薫作の「護佐丸敵討をはじめとする「五番」をもって嚆矢とします。 その後、組踊は宮廷芸能の中核として、沖縄独自の歴史と文化風土に培われ磨かれて今日まで継承されてきました。その間、明治維新の廃藩置県で琉球藩となり、明治12年には沖縄県へと変り、悲惨な沖縄戦からは米軍統治の時代があり、明治以降の沖縄の百年は、沖縄の伝統文化や組踊をはじめとする伝統芸能にとっても多難な時代でありました。
1967年(昭和42年)に、当時の琉球政府文化財保護審議委員会は、玉城朝薫作の組踊五番を重要無形文化財に指定、立ち方7名と地謡7名を保持者に認定し「伝統組踊保存会」が発足しました。5年後の1972年(昭和47年)5月15日沖縄の日本復帰と同時に、組踊は国の重要無形文化財(総合指定)に認定されました。さらに、2010年(平成22年) 11月16日には日本の代表的な伝統芸能である能楽・人形浄瑠璃文楽・歌舞伎・雅楽等につづいて、ユネスコ無形文化遺産にも認定されております。
当保存会の目的である「伝統組踊jの保存継承と、芸能文化の振興発展に寄与するための重点事業として①伝承者養成に関する事業②普及啓発に関する事業③芸能を通しての国際交流に関する事業④調査研究、記録の作成と保存に関する事業、を着実に展開するための企画立案と実施作業を推進するには、活動資金の拡充が不可欠であります。 平成25年度・24年度に引き続き、沖縄県の一括交付金を活用した「沖縄文化活性化・創造発信支援事業」の補助事業に取り組んでおります。
今後は、ユネスコ無形文化遺産認定の「KUMIODORI」を、沖縄紹介や沖縄観光誘致のための世界各国に向けて発信、アピールする「OKINAWA」イメージの訴求力アップの素材として県の各関係部署や、県内のメディアや企業でも活用をお願いして行きたいと思います。 今後とも、当保存会の事業活動のためにご支援を賜りますようお願い申し上げます。
一般社団法人 沖縄俳優協会
一般社団法人琉球歌劇保存会の設立を志向しなかったのはなぜだろう?