2018年度での星空観察会の3回目の開催でした。
曇ってました。
天気予報では、夜までずっと晴れマークだったのに、天気良かったのは朝の10時くらいまでで、午後には雨が降りそうなまで雲が厚くなりました。
でも、雨は降りませんでした。
早めに会場に行って、準備しました。
天井を使ってプラネタリウム解説もやるので、何時も18畳のこの畳の部屋を使っています。
お客さんが寝転んで天井を見上げるためです。
今日は、30人越えの若干定員オーバーの予約が入っていると施設の方から聞いていたので、屋内イベント盛りだくさんで考えていました。
ソフトによる今夜の星空案内と例のハイビジョンプロジェクターでのマツさんの星空解説、その後私のほうで自分で撮影した天体写真とビデオの数々の上映説明とプラネタリウムでの星空散策解説後プラネタリウム番組上映。
18時から19時半まで1時間半行ないました。
今年から、自前で購入したハイビジョンプロジェクターになったので、各段に鮮明度が増して星の写真や動画も完璧に綺麗です。
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今日は、来場者が六分儀を持って来たと云って始まる前に見せてくれました。
折角なので最後に、この六分儀を来場者全員にご披露戴きました。
私も実のところ六分儀が船の航海で自分の位置を知るために使われることは知っていましたが、実際に本物を見るのは初めてでびっくりしました。
使い方も教えて頂きました。
写真の縦棒の様なところの先端部に鏡があり、単眼鏡の先には斜めになったガラスがあり、上の鏡から反射して来た映像と単眼鏡のまっすぐ前映像がこのガラスの反射によって、2つの画像が単眼鏡の中に見え、一方の画像には水平線が入るようにし、もう一つの画像で星や太陽を捉えて、その星や太陽が単眼鏡の中で水平線と重なるように角度を調整するんですね。
すると、その調整した分だけ傾きとして角度がメモリで分かるわけです。
その角度が水平線からの星の位置の角度になる訳で、北極星を測れば即その角度数値が地球上の緯度になります。
経度を求めるには、ちょっと厄介で現在時刻とその星の高さから計算で求めるらしい。
計算方法を詳しくは聞きませんでしたが、恐らくその観測した星の赤経と赤緯情報と現在時刻と水平線からの高度(角度)の情報から求められるはずです。
現在はGPSが発達して実際に六分儀を使って船の航行をしている人は居ないらしいです。
でも、GPS信号を受けて位置情報を知るには電子機器が必要ですが、壊れる可能性も有ることから、大きな船では今でも六分儀とそれを使える人は必須と云っていました。
以前、遠洋漁業の漁労長をしていたそうで、実際にこの六分儀はその方が30才台まで普通に使っていたそうです。
南半球で見れる星座にも「六分儀座」ってあるので、天文マニアなら一度は聞いたことがあると思います。
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来場者からも、「今日は楽しかった」と云われました。
私も珍しい物も見ることが出来たし、実際の星は見れませんでしたが凄く充実した星空観察会でした。