いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

ストイックな前大統領とイージーゴーイングな首相。 stoical ex-president & easygoing premier

2017-04-01 19:48:19 | 日記
 (1)韓国の朴クネ前大統領(ex-president)が収賄など13の容疑で逮捕された。報道によると朴クネ前大統領は人とあまり会うことをせずに、議論をせずに、文書での報告、決裁を基本とする政治スタイルで、夜もあまり外出をしないとある。

 報道のとおりだとすれば、相当にストイック(stoic)な性格、生活で、孤独の大統領(ちなみに独身)とのイメージが強い。

 (2)やはり報道のとおりの事件が背景にあるとすれば、懇意の限られた人との限られた意識、利益共有体の中で絶大な大統領としての権力を独占、恣意的に共有したとみられる実像背景が浮かんでくる。

 大統領の政治スタイルは本人の個性があり、自由で主体的なものであっておかしくはないが、もちろん選んでくれた国民への期待、貢献の思惑が大前提にならなければならずに、権力を享受して個人の利益のために使うというようなことがあっては断じてならない。

 (3)だから権力者は閉ざされた密室ではなくて、オープンな開かれたスタイルの中で堂々と生きることが求められる。
 こちらの権力者はどうか。日本の安倍首相(premier)は父が元外務大臣で祖父が元首相という家柄で、育ちの良さが風貌にも出てあかるくて(無邪気で)あまり受けないダジャレも好んで使い、思想、理念、主義とは別に自由奔放(easygoing)な印象は受ける。

 逆に自由で奔放なあかるいキャラクターの分、保守的思想、理念、主義へのこだわりの強さが反比例としてより暗く不気味な闇でもある。

 (4)新聞紙面に毎日掲載される首相の行動記録を見ていると、ほぼ毎日のように夜は政治関係者、経済関係者、文化関係者との外食、会食が入っている。首相ともなると会食も仕事のひとつで、毎日自宅ないしは公邸で行うというわけにもいかずに、外で会食が多くなるのは致し方のないところだろう。

 夫人も活動的な方のようで(そうでなくとも首相夫人となれば、社会的注目度も高いから)、講演会などで全国を飛び回っているようで(おかげで森友学園問題でも一時名誉校長にも就任して、当事者として疑惑の渦中にいる)、僭越(せんえつ)ながら安倍首相もなかなか自宅、公邸での夫人の手料理を味わうということも叶わないようだ。

 (5)見方を変えれば、安倍首相が関係者との外食、会食を重ねることで飲食業界の営業効果にも貢献しているともいえて、経済優先政策を進める責任者の立場としては大事な「仕事」のひとつともいえる。首相の行動にはそういう側面効果も必ずある。

 安倍首相のほとんど毎日の外食、会食をそう考えれば納得できないことはない。おまけと言っては失礼だが、夫人は夜には自ら飲食業を運営しているということで、家庭で夫(首相)と食事を楽しむというようなこともなかなかむずかしいようだ。

 (6)こちらももちろん現在は森友学園問題で夫の首相同様に野党の疑惑追及を受けて、やはり夫婦で食事を一緒に取れない意思疎通、連携の悪さ、不一致が問題となっているようだ。

 随分と隣国韓国の朴クネ前大統領とは好対照のキャラクターの違う日本の安倍首相だ。

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