(1)3月のオランダ総選挙では選挙戦前に注目、支持を集めていた極右勢力、政党であったが、国民が選んだのは中道の与党の勝利だった。オーストリアでもそれまでヨーロッパに吹き荒れていた極右勢力の風で支持率1位を保っていた極右政党に代わって中道左派が1位を奪還(報道)した。
それでもEUへの移民、難民の大量移動で混迷が続くヨーロッパにあっては、移民、難民を規制する右傾化が流れになりつつある。
(2)その流れに決定的な影響力を与えるとみられる仏大統領選(2回投票制)の1回目の投票まで1週間と迫った。これまで一貫して支持率トップを走ってきた極右政党のルペン氏だが、ここにきて4候補の支持率が急接近(報道)を見せている混戦模様だ。
ルペン氏は厳格な移民制限を主張し、仏第一、EU離脱を掲げてこれまで高い国民支持を集めており、このままルペン氏が当選することになればEUの高い理想、理念は厳しい局面に直面することになる。
(3)最近のヨーロッパに流れる高い極右勢力支持に対する最後の最後で全幅の信頼、支持を置かない選択からすると、ルペン氏にとっても4候補支持率急接近は不安材料だ。
さらに仏大統領選の2回投票制での上位2名での2回目決戦投票では、他の3候補が中道、急進左派で主張の異なる下位候補との連携はあるのかできるのかの判断も大きく結果を左右する。
やはり極右政党ルペン氏の勝利への道は相当厳しいとみる。
(4)ドイツ・メルケル首相とともにEU体制を主導してきた仏・オランド大統領は「記録的な低支持率」(報道)で今回大統領選の立候補も見送っており、国民意識はEU存続には厳しい判断が予想される。
メルケル首相も同じで、これから実施される首相選挙では劣勢が伝えられている。最後の最後には極右勢力に全幅の信頼、支持を置かないヨーロッパの理性だが、EU理念、理想に対しては疑心暗鬼、不信が根強いこともあり、EU崩壊の危機でもあるといえる。
(5)財政、金融不安、経済破たん国家を抱えるEU体制が仮に崩壊ということになれば、一気に国際政治、経済は激動を迎え、ベルリンの壁崩壊後の政治、軍事バランスの崩壊、変化のような世界政治体制の激変期を迎えることになるだろう。
仏大統領選の行方がそのプロローグ(prologue)だ。
それでもEUへの移民、難民の大量移動で混迷が続くヨーロッパにあっては、移民、難民を規制する右傾化が流れになりつつある。
(2)その流れに決定的な影響力を与えるとみられる仏大統領選(2回投票制)の1回目の投票まで1週間と迫った。これまで一貫して支持率トップを走ってきた極右政党のルペン氏だが、ここにきて4候補の支持率が急接近(報道)を見せている混戦模様だ。
ルペン氏は厳格な移民制限を主張し、仏第一、EU離脱を掲げてこれまで高い国民支持を集めており、このままルペン氏が当選することになればEUの高い理想、理念は厳しい局面に直面することになる。
(3)最近のヨーロッパに流れる高い極右勢力支持に対する最後の最後で全幅の信頼、支持を置かない選択からすると、ルペン氏にとっても4候補支持率急接近は不安材料だ。
さらに仏大統領選の2回投票制での上位2名での2回目決戦投票では、他の3候補が中道、急進左派で主張の異なる下位候補との連携はあるのかできるのかの判断も大きく結果を左右する。
やはり極右政党ルペン氏の勝利への道は相当厳しいとみる。
(4)ドイツ・メルケル首相とともにEU体制を主導してきた仏・オランド大統領は「記録的な低支持率」(報道)で今回大統領選の立候補も見送っており、国民意識はEU存続には厳しい判断が予想される。
メルケル首相も同じで、これから実施される首相選挙では劣勢が伝えられている。最後の最後には極右勢力に全幅の信頼、支持を置かないヨーロッパの理性だが、EU理念、理想に対しては疑心暗鬼、不信が根強いこともあり、EU崩壊の危機でもあるといえる。
(5)財政、金融不安、経済破たん国家を抱えるEU体制が仮に崩壊ということになれば、一気に国際政治、経済は激動を迎え、ベルリンの壁崩壊後の政治、軍事バランスの崩壊、変化のような世界政治体制の激変期を迎えることになるだろう。
仏大統領選の行方がそのプロローグ(prologue)だ。