いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

岸田流結果オーライ。 alright to result of kishida style

2024-08-21 20:43:56 | 日記
 (1)岸田さんからは「自民党をぶっ壊す」というようなぶっそうな威勢のいい声を聞いたわけではないが、裏金問題を受けてそれでも自民党執行部が煮えぎらない知らぬ顔の音無しの構えの孤立無援の中で岸田さんはこれまでのように「ひとつ」、「ひとつ」問題、課題が出れば動いてそれと向き合ってきた行き当たりばったりの中で、まずは自ら率先して岸田派を解散してこれに他派閥も運よく国民の不満、批判の中で抗しきれずにほとんどの派閥が解散に動いて、さらに自らは9月の総裁選に突然に立候補しないと表明したことが今回の自民党総裁選立候補者の自由乱立、世代交代の活発につながることになったのは皮肉な結果だ。

 (2)これまでの自民党派閥力学では派閥実力者の意向によって次期総裁候補が決められて、それにしばられて若手議員は推薦人を集めることもできずにいつまでも世代交代できない党内情勢が重く、強くあった。
 今回は派閥解散で派閥力学が働かず、働かすことなく、特に党内最大派閥だった安倍派では裏金議員が多く実力者の一部が離党していることもあり、それでも裏で結集して力を示すことなどできずに総裁選を目指す、志す議員は自由に支持者を集って推薦人を集めて立候補できる党内活発事情が生まれていた皮肉だ。

 (3)結果としての岸田さん独自の決断、判断の効果といえて、自民党が派閥解消で改革されて風通しがよくなり出直せることになる「かも」しれない候補者乱立の政局をもたらしている。
 一方では岸田さんは盆明け前の14日に自民党を変えるには自らが総裁選に立候補しないことが一番だとの説明、表明をして、党内議員からなかなか立候補の手を挙げない中で岸田さんが先手を打ってこちらも先制して風穴をあけてみせた。

 (4)岸田さんの意図とは違って派閥解散が自民党的体質を一気に破壊しての総裁選での自由な立候補による世代交代に向かっているのは皮肉な結果であり、最後まで岸田さんには手当たり次第、行き当たりばったりの何でもありの政治行動で自民党をかき回して自民党改革に向かわせているのは皮肉な運命だ。

 (5)岸田さんは首相辞任を表明しながら、任期切れの来月末の国連総会に出席して一般討論演説をする方向で調整しているといわれて、辞任する首相が国連で何を述べても儀礼が許される時代なのか説得力、拘束力はなく自らの影響力、名を残したいレガシーでしかないのはそれでも岸田さんの無念がみえてくる。最後は岸田流結果オーライ(alright to result)とはいかない。
 

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