いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

イージス・アショアの正体。 the roots of aegis ashore

2019-06-20 20:03:57 | 日記
 (1)自動運転車というのは衛星の位置情報を活用して正確な軌道を自動運転するが、これが数センチ違っても事故につながる危険情報が技術的には考えられる。
 防衛省が進めるイージス・アショア(陸上配備型迎撃ミサイルシステム)の候補地選定の仰角データ、縮尺、標高などのデータに実際と違う誤り表記があったことがわかり、これにより選定地のひとつに選ばれた秋田県で反発がひろがっている。

 (2)イージス・アショアは発射されたミサイルを強力電波でとらえて地上に到達する前に迎撃するシステムで設置周囲の地形により好不適があり、あまり高い山が周囲にあっては電波効果がなく正確な地形データは重要な判断要素となる。

 この地形データの正確性が誤っていては候補地適格性の判断の基本、説得性が崩れることになる。その誤った防衛省のデータによるイージス・アショア配備候補地の秋田県では、お詫びの住民説明会で説明側の職員が説明中に「いねむり」をしていたことが参加住民から指摘されて秋田県が反発をさらに強めて設置協議「白紙」の意向を示している。

 (3)日本の安全、防衛を担う防衛省がいくつもの重要データの誤りによる候補地選定にそのお詫び説明会での「いねむり」職員とくれば緊張感、責任感、統率能力もみられないデタラメ防衛体制の片りんをみせつけた。

 この傾向は昨年国会審議から引きずる政府、職員の不適切対応であるが、その後の反省もなく今回一気に防衛省イージス・アショア問題で露出した。

 (4)イージス(迎撃ミサイルシステム)は発射ミサイルの感知のため強力な電波を発生するもので、これまでは陸上では地域住民、生活への電波影響障害、健康被害問題もあり海上艦船で対応していたが、北朝鮮のたび重なるミサイル発射で日本上空を通過して太平洋に落下する事態を受けて政府、防衛省では常時配備が可能な陸上型のイージス・アショア配備計画を進めていた。

 (5)冒頭のように防衛省配備計画の候補地選定にはいくつもの重要データの誤りがあって反発を受けているが、そもそも候補地に選ばれた周辺住民にとっては常時イージス・アショアの強力電波の影響を受けて健康、生活上の問題も指摘されており、別のところにも本来的な問題がある。

 確かに北朝鮮のミサイルは日本上空を通過しており、国民の安全、防衛の対策、対応は必要だが、この狭いに日本国土にイージス・アショアがふさわしいのか戦略的にも考えなければならない。

 (6)現在は米朝首脳会談を受けて北朝鮮の日本上空を超えるミサイル発射は行われていないが、国際社会とりわけ米国の影響力による外交戦略による安全、防衛の確保も考える必要がある。

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