「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
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2010年12月22日
ここのところなにやらムニャムニャとやっていたモノ
がようやくカタチに。
arduinoでもwin-avrでも開発可能なボードを搭載した
ポータブル赤道儀。これで一応フィールドに持ち出して
遊べる状態。ネイキッド感満点なんだけど、それはそう。
arduinoと組み合わせるならやはりハード側もネイキッド感
が無いとバランス取れない(使いにくい)かと。
使い勝手を考えながら、操作周りとか色々細かくチューニング
しつつ使うのだ。フフフ。
LED、LCD、圧電ブザーといった出力装置、3つのタクトスイッチ
といった入出力機能もあるので、使用中にモードを切り替えたり
電源電圧や経過時間のアナウンスをさせたり、色々できちゃう。
(LCDはオプションなので取り外し可能)
ISP端子やarduino接続用端子はプログラミングのときしか
使って無いので、ここに拡張ボードを繋げばSPIやUSARTで通信
可能。さらにはLCDを取り外してパラレルI/Oも可能。
こんな風に使います。
上部先端に自由雲台を付けて、そこにカメラを載せて使います。
この三脚は部屋に置きっぱなしにしてある旅行専用小型タイプ。
広角ならこんなヘナヘナ三脚でも結構なんとかなるでしょう。
まぁ飛行機旅行のとき以外は使わないけど。
極軸望遠鏡が無いけど、広角の場合はおおよそ合わせて
おけば済むし、そもそも極望無くても方法さえ知ってれば
極軸を高精度に追い詰めて行くことは簡単なので付ける
つもり無し。
ファームウェアは目下arduinoのIDEで作成中。一応電源オンで
恒星追尾が可能になっていて、スケッチをちょっと弄るだけで
太陽追尾、月追尾、1/2速度追尾も可能に組んであるんだけど、
タクトスイッチの操作でモードをパチパチ切り替えて使える
様にしたり、北半球/南半球を切り替えたり簡単にできるように
仕上げていく予定。
単三のニッ水電池4本で駆動させるんだけど、実験中は秋月の
スイッチングアダプタ5Vを使用。数時間駆動しっぱなしにして
見たんだけど、とりあえず問題ないみたい。実写が楽しみ。
それまでに色々機能を整備なのだ。
ちなみに、赤道儀一般について。
追尾モードを色々と選べるようにすることと、水晶の発振
周波数を何分周するのかっていうのが意外と悩ましい部分。
特に古い赤道儀なんかだと、よく2のべき乗の発振周波数を
カウンタICで分周してステッピングモーターを制御して
たりするんだけど、それだと微妙な速度に調整しなおす
ときにはppmレベルまで誤差を追い込めないので…。
時間経過に比例して誤差が蓄積していくという問題が。
(タイマーの制御周りね…)
で、今回は例の
三号機で使った方式
を踏襲して、1クロック
単位で誤差の蓄積が生じないようにソフトウェア側で
制御してます。恒星追尾、太陽追尾、月追尾などどれでも
蓄積誤差をゼロにするっていうのは、旧来のロジックICの
組み合わせでは事実上無理なので、そこがマイコン使う
メリット。
まぁ、実際に撮ってみないとどれだけ使い物になるのか…
そうそう。この基盤。一般的なバイポーラ用ステッピング
モーター制御ボードとして汎用的に使えるようになって
いるので、モーター出力5W程度まではこのボードが
使いまわしできるようになってます。というか、そんな
汎用品として使うつもりで作ったんだけど。ってわけで
このボードはあと一つ二つ手元に欲しい…。
中古で買ったあのkenko赤道儀のコントロールにこれを
繋いだらとってもいい感じになるんだよな。
各種追尾モードの速度に変更するだけでなく、急速回転
にも対応するのが比較的簡単。
望遠鏡の場合は視野が狭いから手で方向を変えるのが大変
なので、それゆえモーターで数倍速の移動(前進/後退)
ができれば微妙な構図修正が可能に…。そこまでできると
いいんだけどな…
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