「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
サイトに挙げなかった他愛ないことを日記的に書き残してます。
PIC AVR 工作室 ブログ



昨日の、MFT2014で写真撮ってないブースを見学した
ところの感想など、続き。


オリジナルマインドの、発売前のCNCフライスなど。


12月発売の、新型CNCフライス、KitMil SR200/420が
展示されていたので、それと、KitMil AST200について、
比べるとどんな感じなのかについて聞いてみました。


まず、KitMil AST200は、本体が鋳造品で重くてどっしり
高剛性なので、本体自体が力が加わっても工作中に変形
しにくいので、加工精度が高いとのこと。

また、高剛性なので、鉄とか固いモノも切削可能とのこと。
ちなみに、サンプル出力されていた「クワガタ虫」の
立体物を触らせて頂いた。表面はかなりなめらかで、
有機的な局面の切削しても、研磨せずにこんだけなめらか
なら、これでもういいんじゃね?とか思ったり。


一方、KitMil SR200/420は、折り曲げ材か押し出し材か
見分けられなかったけど、鋳造品ボデーではないので、
剛性は多少下がるとのこと。
でもアルミや真鍮くらいなら問題なく切削可能とのこと。
同じく「クワガタ虫」の立体を、ケミカルウッドの
ブロックから削り出した立体を触ってみるも、やっぱり
ツルツルした感触。ほう。いいね。


切削できるサイズは大きいし、アルミや真鍮が削れれば、
オイラ的には用途として十分足りるんだよな。価格未定
だけど、KitMil AST200に比べて、大体半分位か、もう少し
上って感じになるのかな?

とりあえず、目下のところ足りないのはオイラの予算だな。



ちなみに、どんなファイル形式を読み込ませたらいいのか
聞いてみたら、普通のSTLファイルでいいみたい。
STLファイルを読み込んで、3軸切削するわけなので、
上から見て影になる部分は当然削られない(データを内部
で変形するみたい)ことに。あと、ビットの長さ次第って
部分も当然あり。

で、切削サンプルとして置かれていたモノの中に、直方体
の中に浮かぶ様に削り出された「球」があって、それの
裏側も削られてて、両面でちょうど「球」の形になるように
削られていたので、どんな風に削ったのかを尋ねてみました。

曰く、「片側を削ってから、もうひっくり返して反対側を
削るように指定して削った」とのこと。
なるほど。こういう風に、両面を両側から削る指定って
いうのができるみたい。(ソフト次第だろうね)

まぁ、3軸だし、CNCフライスだし、木魚みたいな中空なモノ
は当然作れないとしても、上下両側から切削すれば、両面に
立体加工もできるということだろうな。


あと、電子回路用生基板のパターン切削については、Z軸
の誤差が結構シビアだろうと思って、どんな風にやってる
のかを聞いてみた。曰く、「決め打ちでZ軸指定すると、
うねりとかソリとかでおかしくなっちゃうので、Z軸は
補正かけながらZ軸を制御します」とのこと。

あらかじめZ軸のうねりやソリの分布をチェックしてから
一気に削るのか、それとも削りながらうねりやソリを
チェックして補正していくのかまでは分からなかったけど、
まぁ、仕上がりを見ると、深さが均一で、綺麗な仕上がり
だったな。


STLからCNCフライスのGコードに変換するあたりの
変換処理が、自分でロジック書けるなら、挑戦して
みたい分野ではあるんだけどな。

iModelaだと、アルミや真鍮の切削や、生基板のパターン
切削とかは厳しいのかな?
→調べてみた。生基板やケミカルウッドはok。アルミや
真鍮はダメっぽい。金属加工は、やっぱり厳しいな。




あとのブースは、また明日以降に。



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MFT2014の続き。

写真は残してないけど、色々なブースでお話を聞き
まくってきたので、結局時間いっぱいまで。
(屋上広場の方に行く時間無かった)


で、色々聞いた中から、いくつかのブースについて
長くお話伺ったので、書き残しておきたいなと。

・マイクロソフト(.net gadgeteer)
・オリジナルマインド(発売前のCNCフライス)
・Mt.Fuji SkyCenter(Raspberry Piで遠隔赤道儀制御)
・白鼠舎(youtube専用ブラウン管テレビ)


まず、Microsoftブースの、.net gadgeteerについて。


マイクロソフトのブースで、「.net gadgeteer」と
その周辺デバイス、開発環境回りについて色々伺って
来ました。

.net gadgeteerについては、自宅PCでVisual Studio
や関連ソフト類一式インストールして、ビジュアル画面
でボードやモジュールを配置したり、配線したり、
コード画面で色々いじってみたりと言う所までは自分の
手でやってみました。それの知識を踏まえて、ブースの
人にいろいろと質問をさせていただきました。



聞きたかったことその1:
 →USBモジュールに接続できる(ライブラリで対応
  している)USB機器はどのようなものがあるのか?

モジュール名を入力すれば、Intellisenseのサポート
で、繋げられるモジュールが類推できるメソッドや
プロパティーが表示されるので、その場のノートPCの
画面で見せていただきました。曰く、キーボード、
マウス、USBシリアル、USBメモリのファイルシステム…
といった、比較的簡単なモノはプリインストールでした。

聞くところによると、USB Wi-Fiモジュールとかは、
技適の関係で日本では利用できないらしいとのこと。

それなら、USBモジュールに、市販のWi-Fiドングル
挿して使えれればいいなぁと思うんですが…と聞いて
みると→市販のUSBタイプのWi-Fiドングルって、得てして
中身はシリアル接続でATコマンド叩いてる感じになってて、
それを使いやすい様にオブラートで包んだ感じになってる
と思います。で、ATコマンドを直接叩くようなコードを
書いて、USBシリアルとして通信すれば、それなりに動く
はずなんだけどな、とのこと。

なるほど。ただ、どハマりしそうな気もするので、
世界のどこかでやさしい人がライブラリを作ってくれる
のを期待したいところかな、というのが、とりあえずの
感想。でもまぁ、そんなに難しい話ではないんだろうな。




聞きたかったことその2:
 →ライブラリとか独自モジュールって簡単に作れるの?

.net gadgeteerのライブラリは、単にコード部分だけ
じゃなく、ビジュアル画面でドラッグ&ドロップで
配置、配線できるGUI部品もあるので、そういうのも
含めて簡単に自作できるものなのかを質問しました。

Visual Studioに、ライブラリのスケルトンだか
フレームワークだか載ってるので、それを使って、
画像とかも写真を取り込めるので、簡単に作れるし、
簡単に公開も出来るとのこと。ほう。



聞きたかったことその3:
 →Arduinoシールド互換コネクタのアクセスは?
  (「FEZ Cerbuino Bee」のシールド端子)

Visual Studioのビジュアル画面上は、マイコンボード
やモジュールを10ピンのリボンケーブルで配線すると
いう前提で出来ているので、シールド用の配線は、
この画面上では困難なのが現状。

ただし、方法はあって、各マイコンボードとも、ボード
の内部で10ピン端子とシールド端子が結線されているので、
ビジュアル画面上で10ピンの方にデバイスを繋いでいる
という設定にしておいて、実際はシールド挿して動かして
おく、と言う使い方ができるとのこと。

なるほど。読み替えればいいってことだな。読み替え
ちょっとメンドイところはあるけれど、まぁ、改造とか
じゃないので、なんとでもなるところでしょう。



聞きたかったことその4:
 →最初に買うならこの1台というお勧めボードは?

何でも入りの「FEZ Spider Mainboard」か「FEZ Spider
Starter Kit」が、何でもできていいとのこと。まぁ、
そうだよなぁ。ちょっと高いから何でも出来ちゃうよ。
結局は、何のデバイス付けたいのかによるかな。



聞きたかったことその5:
 →画像とか音声とかはどうやって取り込んだらよい?

画像は、専用カメラモジュールがあるので、それと内蔵
ライブラリでサクッと。USBカムは、USBライブラリに
UVCカメラとか入って無いみたいなので、なんなら独自
ドライバを…ってなるけど、大変なのでやっぱり専用
カメラライブラリを使うのがよいでしょう。とのこと。

音声は、探していただいたんだけど、音声入力モジュール
が無いみたいので、現状簡単には行かないっぽいとのこと。
…やるとしたら、外付けのマイコンで音声入力して、
シリアルで繋いで…みたいのが手っ取り早い現実解
なのかな。

画像認識とか、音声からの単語認識とかやってみたいなぁ
と思ったりしたんだけど、そのためには色々大変そうだな。



聞きたかったことその6:
 →中の人は、いわゆるRTOSに分類されるもの?

RTOSではなく、単なるライブラリの塊とのこと。
いわゆるタスク管理とかまでは意識してないって感じ
なのかな。タイマ割りこみ機能くらいはあるみたい
だけど。



その他:色々伺ったこと。

.net micro frameworkはオープンソースなので、
GR-SAKURAとかにポーティングして、.net micro環境
を使えるようにして、公開している人とかも
いらっしゃるとのこと。

とりあえず、お勧めの使い方としては、有線LAN
モジュールを繋いで、データの取り込みとかを
バンバンやった後、そのデータをAzureに投げて、
Azure側でゴリゴリデータ処理するのがお手軽で
処理能力的にサクサクでは?とのこと。ネットに
連係するなら、Azureがお勧めとのこと。
うん、まぁ、MSの方だから、Azureをお勧めだよね。
ちなみにもちろんAWSでも動くけど…と。

webサーバ立てて、RESTでやり取りとか、そういうのは
お手の物とのこと。その程度は、OS機能も要らない
って感じなんだろうな。


そういえば、お話してて、途中で込み入った話に
なったときに、「詳しい人間がいま離れてて…」
「あ、戻ってきました」と言って戻られた方に
改めて色々お話聞いてたんですが、話してて、この人
すごい詳しいなぁ…って思いながらお話聞いてて、
しばらくしてから、
  「あれ?そういえばこの人見たことあるなぁ…」
って思ったら、

https://www.youtube.com/watch?v=RQbV3I9BCb8
このビデオに出てくる「太田さん」その人でした。
お名刺頂いたところ、「エバンジェリスト」と
書かれていました。



というわけで、.net gadgeteerの色々な疑問について、
ちょっとすっきり。あらためて、.net gadgeteerを
弄ってみたくなったところ。

なんといっても、Intellisenseは便利だよな。あと、
10ピンのコネクタでサクッと配線っていうのが便利で
いいよなぁ。

音声処理周りとかなんだよなぁ…。その部分だけなら、
mbedでも足りるしな…。



残りの3つのブースについては、また明日以降にでも。



(おまけ)
http://icon.jp/archives/9132
ICONサイトのMFT2014の紹介記事。

そうかぁ。あのアナログシンセみたいなやつ、なんだろう?
って思ってたんだけど、植物育てるものだったのか。

「8bit CPU Synth」。これいいなぁ。これ見て来れなかった。
ざんねん。



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