このトチの木は二十数年前に拾ってきた3個の実がいま、立派な樹になった。
秋の紅葉の真っ只中に上高地から徳本峠(とくごう峠)を越えて島々に下った。(この反対の登りのコースは10時間以上かかるので、夏の初めにしないと松本からでも日帰りでは無理。それで秋には峠を島々に下るコースをとる。)
赤い紅葉の中に、桂の木と栃の木は黄色に色づくので“黄葉”と表現される。この時も栃の葉は黄色というより陽に透けて金色に輝いていた。その下には沢山の実が落ちていた。その実を3粒ポケットに入れて帰り、本当に目が出るのかしらとイタヅラ心で埋めてみたのだった。
3年後から一つ、2つと芽を出してきた。
それに気がついた庭師さんが「こんなもん植えてどうするだ!塀をぶっ壊してしまうぞ!」とお叱りをうけた。私「せっかく生えてきたからかわいそうだからもう少し様子をみます」と。(その庭師さん、お気の毒に3年後病気になられて廃業された)
3個目が生えてきたのは10年以上たってからか。交代した庭師さんは毎年5メートル位で頭を止めてくれている。そのためかまだ花もつけないし、当然実もつけない。
この幹の太さが生えてきた順番を現しているが、それにしても差がつきすぎている。最初に芽を出した真ん中の木が、まるで威張っているかのように太い。
秋の紅葉の真っ只中に上高地から徳本峠(とくごう峠)を越えて島々に下った。(この反対の登りのコースは10時間以上かかるので、夏の初めにしないと松本からでも日帰りでは無理。それで秋には峠を島々に下るコースをとる。)
赤い紅葉の中に、桂の木と栃の木は黄色に色づくので“黄葉”と表現される。この時も栃の葉は黄色というより陽に透けて金色に輝いていた。その下には沢山の実が落ちていた。その実を3粒ポケットに入れて帰り、本当に目が出るのかしらとイタヅラ心で埋めてみたのだった。
3年後から一つ、2つと芽を出してきた。
それに気がついた庭師さんが「こんなもん植えてどうするだ!塀をぶっ壊してしまうぞ!」とお叱りをうけた。私「せっかく生えてきたからかわいそうだからもう少し様子をみます」と。(その庭師さん、お気の毒に3年後病気になられて廃業された)
3個目が生えてきたのは10年以上たってからか。交代した庭師さんは毎年5メートル位で頭を止めてくれている。そのためかまだ花もつけないし、当然実もつけない。
この幹の太さが生えてきた順番を現しているが、それにしても差がつきすぎている。最初に芽を出した真ん中の木が、まるで威張っているかのように太い。