東天井岳への散策に同行してくださったドクターU先生と学生のT君。
ドクターは小雨の中、お湯を沸かし美味しいコーヒーを点ててくださった。カッパを着ての山歩きだったが、それぞれが満足して小屋へ戻った。
今夜担当する予定だったメンバーは雨が強いことから登って来ないことになった。小屋に事情を話し、対処してもらわなければならない。
そして私たちは“来年またここで”と約束して山を下りた。
今年はこれで私の山岳診療所のメディカルボランティアはおしまい。
(*この夏山だけの診療所の開設期間は7月海の日~8月20日まで)
私が居た6日間の患者さんは、6名。山登りをする方の何かの参考になるとおもわれるので、その概容を書いてみよう。
①小屋のバイトの若い女性2名;腰が痛い人と膝が痛い人。丁度、整形外科のドクターがいて、よいアドバイスをもらっていた。
② 小学生の男児;頭痛と低体温。この日は雨。半袖、半ズボンで受診した。受診時の体温35,2℃。湯たんぽで暖めて診療所のベッドでお昼寝、その後36.2℃に回復した。翌朝は常念頂上まで登ってきたという。
③ 中年の女性;よく山登りをするが、高い山ではいつも頭痛や吐き気などで具合が悪くなるという。既に持参した鎮痛剤を飲んでおり、湯たんぽ2つを入れ、暫らく診療所のベッドで安静にした。夜遅く“もう具合が良くなりました”と小屋に帰った。診断は「類高山病」翌朝は仲間と燕岳に向けて縦走を続けた。
④ 老年の男性;糖尿病の持病あり。今年は帯状疱疹にもなったという。雨の中、蝶が岳から常念岳を縦走中。受診時の体温38,0℃ 悪寒戦慄その後38,8℃に。湯たんぽで保温し、輸液施行。翌朝は具合がよくなったが、槍ケ岳への縦走は中止し、仲間とともに一の沢に下山していった。
*帯状疱疹を患ったということは体調不良ということだから、登山はするべきでなかったケースとおもわれた。
⑤中年の女性;30人の団体ツアー中、一の沢胸突き八丁で転倒し、右手掌の切傷。かなり深い傷。洗浄、縫合し、添乗員とともに下山させた。安曇野赤十字病院に紹介、受診を促した。
以上
ドクターは小雨の中、お湯を沸かし美味しいコーヒーを点ててくださった。カッパを着ての山歩きだったが、それぞれが満足して小屋へ戻った。
今夜担当する予定だったメンバーは雨が強いことから登って来ないことになった。小屋に事情を話し、対処してもらわなければならない。
そして私たちは“来年またここで”と約束して山を下りた。
今年はこれで私の山岳診療所のメディカルボランティアはおしまい。
(*この夏山だけの診療所の開設期間は7月海の日~8月20日まで)
私が居た6日間の患者さんは、6名。山登りをする方の何かの参考になるとおもわれるので、その概容を書いてみよう。
①小屋のバイトの若い女性2名;腰が痛い人と膝が痛い人。丁度、整形外科のドクターがいて、よいアドバイスをもらっていた。
② 小学生の男児;頭痛と低体温。この日は雨。半袖、半ズボンで受診した。受診時の体温35,2℃。湯たんぽで暖めて診療所のベッドでお昼寝、その後36.2℃に回復した。翌朝は常念頂上まで登ってきたという。
③ 中年の女性;よく山登りをするが、高い山ではいつも頭痛や吐き気などで具合が悪くなるという。既に持参した鎮痛剤を飲んでおり、湯たんぽ2つを入れ、暫らく診療所のベッドで安静にした。夜遅く“もう具合が良くなりました”と小屋に帰った。診断は「類高山病」翌朝は仲間と燕岳に向けて縦走を続けた。
④ 老年の男性;糖尿病の持病あり。今年は帯状疱疹にもなったという。雨の中、蝶が岳から常念岳を縦走中。受診時の体温38,0℃ 悪寒戦慄その後38,8℃に。湯たんぽで保温し、輸液施行。翌朝は具合がよくなったが、槍ケ岳への縦走は中止し、仲間とともに一の沢に下山していった。
*帯状疱疹を患ったということは体調不良ということだから、登山はするべきでなかったケースとおもわれた。
⑤中年の女性;30人の団体ツアー中、一の沢胸突き八丁で転倒し、右手掌の切傷。かなり深い傷。洗浄、縫合し、添乗員とともに下山させた。安曇野赤十字病院に紹介、受診を促した。
以上