雑種犬「風(ふう)」のひとりごと

元保護犬でセラピー犬風愛(ふあ)8歳とパピーの鈴々(すず)の楽しい毎日を575で綴ります。天国の鈴ちゃんの話も出るよ

がん治療 腎細胞は 難しい?!

2012-08-07 11:44:04 | 愛犬の病気と手作り食
風ちゃんの治療法について、高槻の動物病院へ行ってきました。


先日、その動物病院の獣医師さんがおっしゃっていたように

犬の腎細胞がんの治療法に関しては、まだまだ未知だということです。


犬に多いがんといえば、
●乳腺腫瘍
●脂肪腫
●骨肉腫
●リンパ腫
●肛門周囲線腫
あたりらしく、これらは抗がん剤を使うにしても、どの抗がん剤が効果があるのかなど
ある程度のことがわかっているようですね。


でも、腎細胞がんは、データがほとんどないらしいのです。


なので、人間の腎細胞がんについても、調べてくださっていました。





獣医師さんいわく「このがんは、外科的手術。つまり摘出することが最優先です。

 でも、すでに風ちゃんは、これは終わっていますよね」

「実際、今までの抗がん剤で、効果が実証されているものがないようなので、
この他の、薬物療法をあげてみました。3種類ほどあります。」


ここでは、抗がん剤治療は、勧められませんでした。



●免疫療法
人間の場合は、インターフェロンαを使い、15~20%の患者に有効です。

これに似ているもので犬用のものいうと、アトピー性皮膚炎の薬で、イヌ・インターフェロンγというものがあります。効果が実証されているわけでは、ありませんが
いくつかの腫瘍に効果が感じられたという症例があります。
副作用は、一時的に、嘔吐、軟便、食欲不振、元気喪失など。


●分子標的治療
今まで、腎細胞がんに効果がある抗がん剤というものがなかったのですが、最近開発されて
注目を浴びているのが、分子標的薬。人間では、副作用も少ないそうですが、犬に対して行った症例が見当たらず、使用する場合は実験的になります。
また、費用もとても高額になります。さらに、人間用の薬なので動物病院で入手できるかまだ不明で、現状では現実的でない状態です。

●COX-2阻害薬(ピロキシカム)
腎細胞がんに対する効果は不明だが、膀胱がんに対しては、古くから使用されている薬。
学会で一例だけだが、腎細胞がんの犬に投与し、長期生存が可能であった発表があった。
副作用は、あまりないが腎毒性に注意。


これらを参考に、検討してくださいとのことでした。





また、薬物療法をするかしないか・・・に関わらず、転移の有無の定期チェックは必要とのこと。

もちろん、私もこれには同感です。


最初は、月1回、血液検査、尿検査、エコーをし

大丈夫なら、隔月1回に。

そして、半年ごとに、VRセンターのCTで全身スクリーニング。


これをやっていこうと思います。







実は、私の方も「犬 腎細胞がん」で調べるのは、もちろん

人間の腎細胞がんについても、調べていました。

これによると、犬の場合もそうでしょうが、人間の場合も、症状が出るころには、かなり進攻している場合が多く、とてもみつけにくいがんのようです。

人間の場合は、

初期の第1ステージが、最大径が7.0cm未満で、腎に限局する腫瘍。

第2ステージは、最大径が7.0cm以上で、腎に限局する腫瘍。


風ちゃんは、人間ではないのでこれにきちっと当てはまるわけではないですが

病理検査の診断書には、腫瘍の大きさの記載がなく

「腎臓から形成された曩胞壁の一部に、腫瘍性の病変が形成されています」と書かれています。



つまり、かなり小さい腫瘍が、腎臓が作った袋の壁の内側にへばりついていたってことよね。


ということは、人間でいうと第1ステージ?!

獣医さんは
「風ちゃんは、腫瘍の境界は明確で、脈管内浸潤像は、認められません。となっていますね。

ということは、摘出した袋の外側は、大丈夫だったということです。

心配されるのは、50~60%の転移性ですよね。でも、このがんは、かなり侵攻してからみつかることが多いので、どの段階の率なのか・・・・・」と

おっしゃっていました。


人間の腎細胞がんのサイトを見ていると
「最近、腎がんは非常に小さく早期で発見されるようになり、治療成績は、T1程度のがんでは90%以上治癒しています。しかし、5cm以上の大きな腫瘍や、転移のある腫瘍の成績は劣ります。」

とありました。

となると、風ちゃんもまだ期待できるかも。




この他「ドライフードではなく、免疫力を高める手作り食にトライしてみるという方法もあります」と、参考の資料もくださいました。

発がん性の可能性がある酸化した食べ物を避け、新鮮で抗酸化作用のある食品を与えるというものです。

人間の場合も、再発予防には、食事による免疫力の活性化が肝要。食事の見直しを勧められることが多いようです。



ざっと、この内容を風パバに報告。


インターフェロンも、分子標的薬も、将来転移がみつかった場合に考えればいいのでは。

その段階だと、その腫瘍に効果があるのか確かめながらできるけれど、今はやっても・・・と

いうことになりました。


COX-2阻害薬(ピロキシカム)に関しては、今の段階では保留。

やはり腎毒性が気になるので、次の血液検査で腎臓の数値を見てから、判断したいと思っています。



そして、手作り食への切り替えのことを話したら

「そんなん、せんでええ。今まで通り、普通に暮らすのが一番や」と風パパ。



その時は「えっ?!なんで?!」って思ったけれど

きっとそれは、私への思いやり・・・・。


一生懸命、頑張り過ぎてしまう私の性格をわかって、無理してしまうだろうと思って・・・。


でも、昨夜はドライフードのトッピングとして、手作りも入れたんですけどね。

納豆、オクラ、キャベツ、エノキ、シメジ、ししゃも、鰹節が入っています。


風ちゃん、全部ペロリと食べてくれました。





今日のオマケ。昨日の朝の散歩で撮影した風鈴動画です。

雑種犬 エロ風ちゃんから逃げろー!


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