やっと授かった子供を、「イケニエに捧(ささ)げろ」、アブラハムはイサクを連れて、山上に向かう、
「子羊をつれていかなくてもいいのですか」
「・・・」
腕をしばって、我が子の首に刃を当てる、その手を天使が止めた、
「契約は 完成した」
「見えるかぎりの土地は おまえとおまえの子孫のものだ」
もちろん、当時、さまざまの民族が住んでいた、ずいぶん自分勝手な神さまだ、ほとんどキチガイの世界だろう、まともには聞けない、実際、ユダヤ12部族のうち10部族は、バビロニアに幽囚された後、エルサレムにもどることはなかった、こちらの方がまともではあるまいか。
だから、12分の2は6分の1、6人いれば1人ぐらい、おかしい者はいる。
「自分たちの国を持ちたい」、これが、いわゆるユダヤ人の悲願だった、世界の各地に候補地が挙がった、なぜ、パレスチナに決められたのか、ユダヤ教の原理主義者の活躍のためだと解説されているようだが、やはり、イギリス・アメリカ・フランスの応援があったのではあるまいか。
広大なイスラム世界を睨み、アフリカ大陸の北に位置し、地政学的にズバリの場所だ、ヨーロッパ資本主義のアンテナショップ、アメリカ帝国主義のアラモの砦、フランス石油企業の中継点、自由経済の世界化というビックビジネスの中東支社。
イスラム教では神の信仰がイチバンで、
1、貧しくてもいい
2、消費生活より信仰生活
3、信仰のために死ぬことは名誉・・・
これでは、商品が売れない。
BC538年、バビロニアから解放されたユダヤ10部族は、エルサレムに戻ることなく、
「霧深き 山の彼方に消えていった」
東へ東へと、彼らは旅をつづけ、終に、日本列島にまで到達したという説があった。
強引にパレスチナに移住し、元からいた人々を追い出し、無理難題をつきつけて、さらに追いやる、それにくらべるならば、これらの人々・10部族の方が、そう、本当のユダヤ人だったのではあるまいか。