The orthodox civilization is the festival politics of Japan

「安藤真の『世界文明の正統は』」の続き、祭政は人間中心を超え物質文明を越える、これを受け継いでいるのが日本の伝統と文化

レヴィ・ストロースのジャポン評価

2014-09-27 06:22:25 | 世界経済
         
 文化人類学の巨人・レヴィ・ストロースは、
 「ニッポンが世界に学ぶのではなく 世界がニッポンに学ぶべきだ」   

 日本はヨーロッパ文明を取り入れ、日本の文化も忘れない、古いものを大切にし、新しいことを追及している、しかも、フランスよりも産業を発達させた、こんな国は前代未聞、そして技術を大切にすることは人間国宝の制度にあらわれており、
 「フランスでも 取り入れるべきだ」

 さらに「源氏物語」に触れ、11世紀に、
 「個人の心情の やさしさとかなしさを 描いている」

 ヨーロッパで、このテーマが成立するのは18世紀、ストロースは、日本を高く評価しており、来日する度に、
 「驚くべき発見がある」
 このあたりがラテン文化の雄・フランスの真骨頂、論理と権利のアングロサクソンとは違う、ラテン文化は地中海周辺に花開いたが、そのルーツはシュメールではあるまいか、汪兆銘政権に参加した胡蘭成さんは、
 「シュメール文明には 悟り識が開けていた」

 「悟り識」とはビミョーな表現だが、論理と権利の地上的次元ではなく、真善美の天上的レベルということだろう、確かに一味(ひとあじ)ちがう、今、このテーマに関心がある者は、ほとんどいないようだ。

 ところで、21世紀の、この物質的世界には、いくつものビックなツールがある、アットランダムに、
 1、国際連合
 2、ノーベル賞
 3、自由と民主主義
 4、自由経済と自由貿易
 5、グローバリズムへの流れ・・・

 これらに共通するものはヨーロッパ的世俗主義とその「肯定」、だから、この動きが強まれば、当然、それに反発すつパワーも増大する。

 あの貿易センタービルのテロは、世界経済をパニックに陥(おとしい)れたが、今回は、どうなるか、どちらに転ぶか、現状肯定の体制側の国際連合では、とても、この問題をクリアできるとは思えない。