石原慎太郎と三島由紀夫の対談があったと思う、二人は若かった。
時代も若い、出版・新聞・マスコミは人気者が欲しかったんだろう、タイヘンな集客力だった、その内実はどうか。
三島の文章力について、
「空前絶後の文章の達人」
これは、武田泰淳、実際はどうか、地味だがもっといいものがあったのではあるまいか、しかし、それでは本が売れない・・・
そんな時代だったのかもしれない。
三島のライフワークのラスト、
数珠を繰るような蝉の声があたりを領している、それ以外には何もない、 庭の木立は夏の日盛りの日を浴びて「しんとしている」
これが是非善悪を越えた境地らしいが、どんなものか、
「ほめすぎではあるまいか」
それよりも死を目前にした学生の文章の中に、
「真実がある」
だから、二人の文学は、
「ショウワのアダ花」