かつて、この国には堂々たるオトコがいた。
宗教人類学の古野清人先生は、天理教の何代か前の心柱と親しく、天理の博物館・参考館の完成に尽力した、心柱はそれに報いるために、世界最古のキリストの肖像画をプレセント、鑑定書つき、アレクサンドリアの郊外で発見された、
「値段がつけられない」
古野さんは豪傑で、キリストを、
「ヒツジ飼いのアンチャン」
わたしが、
「これなら いいですね」
褐色の肌の若者だ、
「老人にチカラあれば 若者にチエあれば このふたつをもっている このヒトのいうことなら 聞いてもいい」
「うふふふ」
楽しい時間であった。
今東光や谷崎潤一郎の言動には、これに通じるモノを感じ取ることができる。