二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

Sandy Denny (1)

2007-02-07 | Sandy Denny
Sandy Denny (1)

Sandy Denny というのは歌手で、1970年頃にイギリスで少し有名でした。日本でも、知っている人はまだ幾らか居るようです。1978年4月に亡くなったので、日本ではもう誰も知らないだろうと思っていたのですが、いまだに、それなりの人気が継続しているようで、最近webを検索すると沢山サイトが出てきます。いつも見ていた充実のサイト"In Memory of Sandy Denny" は見つからなくなってしまいましたが、動画があるのには驚きました。長年、実際のSandy Dennyの歌う姿を「見たい見たい」と思っていましたが、今、ネット上で見られるのですから不思議な気分です。

最近、CDも数多く出ているし、伝記もあります(英語なので、冒頭部分以外はまだ読んでいません)。

どんな雰囲気かといいますと、
(1)聴きながら眠りたい。
(2)自然な感じが好きだ。
(3)静かな曲が好きだ。
(4)暗くして、眼を閉じて音楽を聴く方だ。
(5)惚れたはれたの歌詞の曲は嫌いだ。
(6)シンガーソングライターが好きだ。
(7)ブリティッシュ・トラッドが好きだ。
のような人にお薦めの歌です。

"I'm a Dreamer"
You make me nervous when I see you.
I can't imagine what it's like to be you.
It's a mystery to me every day,
And I've got to get away.
  ・
  ・
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sandy Denny (2)

2007-02-07 | Sandy Denny
Sandy Denny (2)

Sandy Denny は1960年代後半、フォーク・ソングが流行し出した頃に登場した女性シンガー・ソングライターで、Fairport Conventionというバンドのボーカリストとして活躍することで名を知られた人です。若い頃は透明感のある高域の美しい音質の人で、当時はエンジェル・ボイスと呼ばれていたそうです。Fairport Conventionはイギリスの民謡をロックで演奏し、歌うスタイルのバンドで、イギリス民謡が元になっている"Matty Groves"が彼女の持ち歌として有名でした。

決して歌がうまいという訳ではありません。あくまで、自然に、自分に忠実に、魂を絞り出すようにして歌う歌い方、演奏が特徴です。ギターとピアノの弾語りが多いです。

Fairport Conventionの上手な演奏とSandy Dennyの歌声のコラボレーションはすばらしく、当時のLPやシングルカットは相当な人気だったようです。しかしながら、3枚のLP製作後、彼女はFairport Conventionを離れて独立します。後に旦那となるTrevor Lucasと共にFotheringayを組織して活動しますが、これは長く続かず、Fotheringayとしては1枚のLPをリリースしただけです。その後、ソロ活動を始め、その活動の期間に3枚のLPを出しますが、Fairport Convention時代の人気を取り戻すことは無かったようです。

"Matty Groves"
A holiday, a holiday, and the first one of the year.
Lord Darnell's wife came into church, the gospel for to hear.

And when the meeting it was done, she cast her eyes about,
And there she saw little Matty Groves, walking in the crowd.
  ・
  ・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sandy Denny (3)

2007-02-07 | Sandy Denny
Sandy Denny (3)

Fairport Convention時代の代表作と言えば、2枚のLP、 "Unhalfbricking"と"Liege and Lief"でしょう。この中にある、"Tam Lin"と"Matty Groves"はイギリス民謡をアレンジしたもので、人の心の原点に帰るような、迫力のある曲です。特に、Fairport Conventionのイントゥルメンタルの演奏部分は凄くて、筆舌につくしがたいです。Bob Dylan作詞作曲の"Percy's Song"も忘れられません。胸の鳴るような長い曲で、記憶に残る曲です。"Who Knows Where the Time Goes?"は彼女の作った曲で、彼女のテーマソングとも言うべき歌です。彼女自身が歌ったものも数多く残っていますが、Judy Collinsをはじめ、他の多くのミュージシャンも取り上げて歌っています。 薄暗い紫色の空、オレンジに染まる夕陽、飛び立ち行くカラスの群れ、淋しい夕暮れ、一人窓辺にもたれて外の景色に見入る少女。友達も皆、去り行き、一人残される気持ち。

"Who Knows Where the Time Goes?"
Across the evening sky, all the birds are leaving
But how can they know it's time for them to go?
Before the winter fire, I will still be dreaming
I have no thought of time

For who knows where the time goes?
Who knows where the time goes?
  ・
  ・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sandy Denny (4)

2007-02-07 | Sandy Denny
Sandy Denny (4)

彼女のソロアルバムの最初の2枚は、"The North Star Grassman and the Ravens"と"Sandy"で、これはブリティッシュ・トラッド、フォークの影響が色濃いもので、淋しい雰囲気の曲が多いです。とは言うものの、"Listen Listen"は美しいし、"John the Gun"は強いし、その一方で滑らかな景気のいいロックの曲もあったりで、それなりのバリエーションがあります。"Let's Jump the Broomstick"などのロックンロールの鼻にかかったような歌い方もうまいです。

3枚目のソロ・アルバム"Like an Old Fashioned Waltz"は、がらりと趣向を変えて、古いアメリカのポピュラー・ミュージック風になります。甘く、せつなく、舞い、踊る、ゆったりした流れのアルバムです。映画音楽のようなイメージの曲もあったりで、良い曲が多いです。

"Like an Old Fashioned Waltz"
Roses are red, and violets are blue,
Primroses pale on a velvet green hue,
Warm summer days by cool waterfalls,
Like the music we hear,
Those things we'll always hold dear,
Like an old fashioned waltz.
  ・
  ・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Sandy Denny (5)

2007-02-06 | Sandy Denny
Sandy Denny (5)

3枚目のソロアルバムを製作した後、ソロ活動を停止して、再び、Fairport Conventionに再加入し、一緒に活動することになります。この時、日本に公演に来ています。私がSandy Dennyを知る前の事です。
"Rising for the Moon"はその時出されたアルバムで、同名の歌はSandy Denny の作品。Fairport Convention というバンドから離れて活動していた彼女が再び一緒に活動するようになって歌ったもので、いつになく明るく、調子のいい、気分の良い歌です。青い空、白い雲の上を飛んで月まで行ってしまうような楽しい音楽です。いつも淋しい歌ばかりの彼女ですが、この時は楽しかったのでしょう。

"Rising for the Moon"
I travel over the sea and ride the rolling sky,
For that's the way it is, that is my fortune.
There are many ears to please, many people's love to try,
And everyday's begun rising for the moon.
  ・
  ・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする