ドン・パスクワーレ/新国立劇場19-20
作曲:ドニゼッティ
指揮:コッラード・ロヴァーリス
演出:ステファノ・ヴィツィオーリ
美術:スザンナ・ロッシ・ヨスト
衣裳:ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ
演奏:東フィル
出演:ドン・パスクワーレ:ロベルト・スカンディウッツィ
ノリーナ:ハスミック・トロシャン
マラテスタ:ビアジオ・ピッツーティ
エルネスト:マキシム・ミロノフ
序曲は劇中の音楽が使われ、「あの騎士のまなざしは」のメロディーなどが出てくる。第1幕は、パスクワーレの歌、マラテスタの歌が導入部にあって、マラテスタがパスクワーレに自分の妹を結婚相手として薦める。エルネストが入って来ると、パスクワーレとエルネストがやりとりをしつつ重唱になる。場面が変わって、ノリーナの「あの騎士のまなざしは」が始まり、その後、マラテスタとの純情娘になりきる芝居の稽古に合わせたいくらか長めの楽しい2重唱が続く。第2幕ではエルネストの歌のあと、ノリーナが登場し、結婚の署名が行われる。この間、重唱が続く。3幕目は、合唱から始まる。ドタバタが一段落して、エルネストの舞台裏からのセレナードは合唱とのアンサンブルが美しい。続いてノリーナとの重唱。ネタばらしの後、最後の重唱で幕。
六枚の壁がそれぞれ接続していて、上から見ると6角形になるように配置されている。この形がパスクワーレの家でその外が庭になる。このセットの壁の接続を2か所切って、左右に展開した形がパスクワーレの部屋。本棚とかがある。6角形を半分に切って左右に切り離して配置し、奥に水面を見せる形がノリーナの居所。ノリーナはアリアの前に、奥から寝そべった形で前方に移動するが、ノリーナの下の台が自走することで動いているようだった。美術・衣裳は伝統的な感じのもので、分かりやすい演出だった。
スカンディウッツィは声量があって貫禄がある。手慣れた感じ。ピッツーティは柔らかい感じで音が綺麗、ちょっとしびれる感じ。ミロノフは綺麗な声。トロシャンはコロラトゥーラが良く軽い感じだが強い声でもある。「あの騎士のまなざしは」はいくらかゆっくり、噛んで含めるような感じで歌われた。
演奏はイタリアっぽさが感じられるものだった。所々で、オケが歌手に先行するような印象があった。
新国のサイト内の説明に「イタリア気鋭の演出家ステファノ・ヴィツィオーリの演出は、イタリアをはじめ多くの歌劇場で上演され続けてきた決定版ともいえる名舞台。」との記述がある。
19.11.09 新国立劇場、オペラパレス
作曲:ドニゼッティ
指揮:コッラード・ロヴァーリス
演出:ステファノ・ヴィツィオーリ
美術:スザンナ・ロッシ・ヨスト
衣裳:ロベルタ・グイディ・ディ・バーニョ
演奏:東フィル
出演:ドン・パスクワーレ:ロベルト・スカンディウッツィ
ノリーナ:ハスミック・トロシャン
マラテスタ:ビアジオ・ピッツーティ
エルネスト:マキシム・ミロノフ
序曲は劇中の音楽が使われ、「あの騎士のまなざしは」のメロディーなどが出てくる。第1幕は、パスクワーレの歌、マラテスタの歌が導入部にあって、マラテスタがパスクワーレに自分の妹を結婚相手として薦める。エルネストが入って来ると、パスクワーレとエルネストがやりとりをしつつ重唱になる。場面が変わって、ノリーナの「あの騎士のまなざしは」が始まり、その後、マラテスタとの純情娘になりきる芝居の稽古に合わせたいくらか長めの楽しい2重唱が続く。第2幕ではエルネストの歌のあと、ノリーナが登場し、結婚の署名が行われる。この間、重唱が続く。3幕目は、合唱から始まる。ドタバタが一段落して、エルネストの舞台裏からのセレナードは合唱とのアンサンブルが美しい。続いてノリーナとの重唱。ネタばらしの後、最後の重唱で幕。
六枚の壁がそれぞれ接続していて、上から見ると6角形になるように配置されている。この形がパスクワーレの家でその外が庭になる。このセットの壁の接続を2か所切って、左右に展開した形がパスクワーレの部屋。本棚とかがある。6角形を半分に切って左右に切り離して配置し、奥に水面を見せる形がノリーナの居所。ノリーナはアリアの前に、奥から寝そべった形で前方に移動するが、ノリーナの下の台が自走することで動いているようだった。美術・衣裳は伝統的な感じのもので、分かりやすい演出だった。
スカンディウッツィは声量があって貫禄がある。手慣れた感じ。ピッツーティは柔らかい感じで音が綺麗、ちょっとしびれる感じ。ミロノフは綺麗な声。トロシャンはコロラトゥーラが良く軽い感じだが強い声でもある。「あの騎士のまなざしは」はいくらかゆっくり、噛んで含めるような感じで歌われた。
演奏はイタリアっぽさが感じられるものだった。所々で、オケが歌手に先行するような印象があった。
新国のサイト内の説明に「イタリア気鋭の演出家ステファノ・ヴィツィオーリの演出は、イタリアをはじめ多くの歌劇場で上演され続けてきた決定版ともいえる名舞台。」との記述がある。
19.11.09 新国立劇場、オペラパレス