二銭銅貨

星の数: ☆良い ☆☆すごく良い ☆☆☆激しく良い ☆☆☆☆超激しく良い ☆☆☆☆☆ありえない

2011-04-12 | 邦画
涙 ☆☆
1956.09.26 松竹、白黒、普通サイズ
監督:川頭義郎、脚本:楠田芳子
出演:若尾文子、石浜朗、佐田啓二、田村高広、杉田弘子

若尾文子は浜松の楽器製造工場の女工さん、
堅そうで無垢な若い娘、
佐田啓二は定職の無い、無頼っぽい兄貴役、
だけれども、まじめで一本気。
母は子供の頃に死に、
父は一家を省みない放浪の旅役者、
ダメな男で明石潮がこれを演じる。
石浜朗が彼氏役。
農家の長男で、家のしがらみ義理人情で結婚がうまく行かない。
田村高広が見合いの相手。いい人。
杉田弘子は佐田啓二の彼女役、ぶっきら棒だけど人が良い。

題名の通りのメロドラマだけど、そこを除けば、世の中や人生にありがちな不条理の表現、人々の性格描写、それに素朴な人生訓が表現されていて、素直で良い映画だと思った。川頭義郎は木下恵介の弟子。

若尾文子が美しい。

11.03.27 神保町シアター
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女であること

2011-04-11 | 邦画
女であること ☆☆
1958.01.15 東宝、白黒、普通サイズ
監督・脚本:川島雄三、脚本:田中澄江、井手俊郎、原作:川端康成
出演:森雅之、原節子、久我美子、香川京子、
   三橋達也、太刀川洋一、石浜朗

久我美子が当時のオードリー・ヘップバーンのような衣装、ヘアメイク、立ち居振る舞いで、やんちゃな大阪娘を演じる。大阪から森雅之と原節子が演ずる夫婦の家に客として来て、やりたい放題にひっかき回す。お手伝いさんが中北千枝子。香川京子は、やはりこの家の居候で、おくゆかしいけれども陰のある娘を演ずる。女同士の恋の駆け引きや嫉妬のさや当てが微妙に色々あるらしく、解釈が中々に難しい。川端康成は難しい。難解。お腹に子供が出来た原節子のにこやかさが落語で言うところのオチらしい。

谷川俊太郎が作詞の「女であること」を、冒頭のクレジットのところで丸山明宏が歌う。

11.03.27 神保町シアター
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