よさこい節/新国立劇場(日本オペラ振興会)2017
作曲:原嘉壽子、指揮:田中祐子、演出:岩田達宗
美術:二村周作、衣裳:半田悦子
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
出演:お馬:佐藤美枝子、純信:泉良平、慶全:所谷直生
有名な「土佐の高知のはりやま橋で、坊さん簪、買うを見た...」は実際にあった純信とお馬の恋愛スキャンダルを、よさこいの替歌の1つにしたもので、このオペラはこの話をもとにして作られた土佐文雄の小説「純信お馬」が原作である。
舞台中央に五角形の大きな台を配置してその周りを色々と変化させて各場面を作り出していた。塔婆を2、3本立てかけられる柵が4~5台あって、これを自在に動かしていた。
男声2人は一音一音区切るように歯切れよく発生して聞き取り易かったが、その分歌がレティタティーボのようになってしまう。一方でソプラノは流れるように歌うメロディーで、これを強烈に発声する西洋式なので歌詞がいまいち聞き取りにくいし、やや日本語っぽくない感じもする。よさこい関連のメロディーはあちこちで聞かれるが、こちらは日本語として違和感は無いし、また滑らかに歌われる。
佐藤は前半は大人しくしていたものの、後半は「お馬」の声が天にも届けと強烈にさく裂していた。泉は堂々として地面に響くような声。所谷は声量豊かで地面に突き刺さるような強い声。
演奏は元気がよくてドラマティックまたはダイナミック。
17.03.04 新国立劇場、中劇場
作曲:原嘉壽子、指揮:田中祐子、演出:岩田達宗
美術:二村周作、衣裳:半田悦子
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
出演:お馬:佐藤美枝子、純信:泉良平、慶全:所谷直生
有名な「土佐の高知のはりやま橋で、坊さん簪、買うを見た...」は実際にあった純信とお馬の恋愛スキャンダルを、よさこいの替歌の1つにしたもので、このオペラはこの話をもとにして作られた土佐文雄の小説「純信お馬」が原作である。
舞台中央に五角形の大きな台を配置してその周りを色々と変化させて各場面を作り出していた。塔婆を2、3本立てかけられる柵が4~5台あって、これを自在に動かしていた。
男声2人は一音一音区切るように歯切れよく発生して聞き取り易かったが、その分歌がレティタティーボのようになってしまう。一方でソプラノは流れるように歌うメロディーで、これを強烈に発声する西洋式なので歌詞がいまいち聞き取りにくいし、やや日本語っぽくない感じもする。よさこい関連のメロディーはあちこちで聞かれるが、こちらは日本語として違和感は無いし、また滑らかに歌われる。
佐藤は前半は大人しくしていたものの、後半は「お馬」の声が天にも届けと強烈にさく裂していた。泉は堂々として地面に響くような声。所谷は声量豊かで地面に突き刺さるような強い声。
演奏は元気がよくてドラマティックまたはダイナミック。
17.03.04 新国立劇場、中劇場