MONAのフォト・ギャラリー

写楽・・話楽・・・な日々

宝剣岳直下へ - 2 -

2007-08-08 15:47:51 | 小さなおはなし





登りきった尾根が「極楽平」です。
何が極楽か???って・・・・
それは、素晴らしい眺望かも・・・
千畳敷(伊那谷側)から上がって来ると、
ここで360度の素晴らしい景色に出会うことになるのです。

三角の峰は、三ノ沢岳です。

マップ



尾根の反対側には、木曽御嶽山が浮かび上がります。

それにしても、何という素晴らしい天気でしょう!!
1年のうちでも、こんな穏やかな美しい日は滅多にないはず・・・



標識の右手、宝剣岳方面へ稜線伝いに歩き始めます。

宝剣岳の頂上には、ここから険しい登りに入るという地点、
三ノ沢分岐点と呼ばれるところ、ここが目的地です。

ここまで、約1時間近く。
山をやっている人なら、30分程で着くかもしれません。



左側の尖った峰が、宝剣岳の頂上です。
あと20分ほど上がればいいのですが、最後にクサリ場があります。

もちろん、今回は、ここが最終地点です。

風さんを発見されたIさんが、場所やその時の状況を説明してくださいました。
Iさんは、若い時から山をやってこられた方。
その上、山岳写真家でもあります。

ろみさん(風さんの奥様)が、カメラに残されていた画像をプリントして、
持ってきていました。
Iさんは、その写真を見ながら、立っていた場所、方角などを
次々に説明して下さいます。

その中に、墨色に沈んでいく空に、血のような色の夕焼けが、
細い雲間から帯のようにたなびく数枚の写真がありました。

それは、余りにも美しく、
それと同時に、これから起こる嵐の不吉な前触れとも思えました。

Iさんには、風さんの心境も理解できるようです。
私には、ぞっとする凄みのある写真。
でも、その時の風さんは、魅入られ、ワクワクしていたのかもしれない・・・
とサラリと話します。


***** 続く *****

コメント (10)
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