何てロマンティックな題名なの・・・!?
まるでTVドラマみたい!!
始まり・・・始まり・・・
「摩周湖の星空鑑賞会」というパンフを見て、早速、申し込みました
宿のフロントは、フツーのお兄ちゃんといった感じの人
(どーせ申し込んだって、中止さ!)というのが顔にありあり
摩周湖がすっきりと見えること自体が、なかなか無いのに
星空なんて・・・ねぇ・・・
でも、このお兄ちゃん、フロントってタイプじゃないけど、いい人なんです
夕食のテーブルに飛んできて、「やりますよ!」と伝えてくれました
夜8時半、宿の前に大型バスが到着
ガイドさんは・・・
おーっと、昼間のリバー・トレッキングのBさんでした!
自分の車で摩周湖に行けば、いくらでも星は見ることができるけど
夜は、野生の動物が活動する時間
事故を起こしたり、動物を轢いたりしたら、いけないですものね
バスの中では、ガイドのBさんが
「高いお金(@1200円)を払って、ただ星を眺めるだけではもったいない!」と
今から見る夏の星座の講義
地球の軸がコマをまわした時のようにぶれる「歳差運動」とか・・・
それによって長い歳月の間に、北極星が変わっていくこととか・・・
むかーし教わったかも・・・
すっかり はっきり 脳細胞死んでます!
深い暗闇のなか、バスのヘッドライトだけが、急カーブの山道を照らし出します
上りきったところは、高い木はなく、視界が開けました
ここは山の上・・・
遠くの山並みに沈もうとするオレンジ色の三日月は
ずっと低い位置に見えます
摩周湖の第一展望台の駐車場に到着
Bさんが優しく言います
「バスは、もう1台、後から来ます。
このバスを良く覚えて間違えないように・・・
乗り間違えたり、遅れたりしたら
自分の足で山を下りてもらうことになりますからネ!
熊に出会うかもと思いながら・・・」
バスの中に、一瞬、緊張が走ります
子供連れの家族は・・・お父さんの背すじが、ちょっとピンとしました
カップルは・・・(我々もだけど)・・・ヒシとくっつきました
バスから降りる人たちは、バスの運転手さんの顔をマジマジ・・・
名前を口の中で復唱する人も・・・
星だけが天上で瞬く 真の暗闇のなか
迷える子羊たちは固まって
牧羊犬Bさんの指示のまま
展望台の高い場所に向かいました
( Photo by (c)Tomo.Yun )
満天の星空・・・
バスの中で教えていただいた星座を、一つずつ探していきます
時折、夜空に、流れ星の白い線がスーと引かれ、消えていきます
現在の北極星は「ポラリス」
ハイ!探せましたね
2000年後には、北極星はナニになりますか?
とBさんの質問
シーーン・・・
こういう答えは、分かっていても、子どもに譲りましょうネーー
ホラ そこの小学生
さっき、バスの中で教わったでしょ
Bさんは、星の説明を急いでいます
そのワケは・・・・・
摩周湖の南は、釧路湿原が拡がっています
バスが、この展望台に着いた時
釧路湿原の彼方に白い霧の層が見えていました
その霧が、こちらに押し寄せてきているのです
摩周湖の切り立ったカルデラ壁は、南端に低い切れ込みがあるらしい
そこから、釧路湿原からの霧が入り込み
摩周湖をすっぽり覆うのだそうです
星の光が、次第にぼやけてきました
さあ・・・バスに戻る時間です
そうそう
何故、このスター・ウォッチングがお薦めかって言うと・・・
この場では
いつもは強ーいお母さんも、言うことをきかない子ども達も
みんなお父さんの周りに集まります
お父さんは、家族を守るという自信に目覚めます
倦怠期の夫婦は、暗闇の中で、相手の手を握ります
一人で来ている方も大丈夫・・・
ガイドさん・・・運転手さんと・・・
愛コンタクト
人間は一人じゃないって実感します