タダ券があるから「これでいいか」と思っていたら「観て良かった」!
次の週に「ダ・ヴィンチ・コード」を観たが、
これなら「嫌われ松子の一生」を、もう一度観るべきだった!
すごく「ポップ」に描かれているのに「シリアス」で、
ずっと真剣に観てしまった。
沙紫夜さんが、すごく的を得た事を、書いていらっしゃる。
「ありえないのに人間の匂いみたいなのは感じる。
登場人物は完全にキャラ化してるのにきちんと人を感じる。」
調和する強烈な個性
クドカンの踏切自殺は、リアルで恐かった。
瞬間で体がフッ飛ぶのを、目の前で見てしまった気がした。
劇団ひとり の七三分けの演技を見ていたら、「陰日向に咲く」を、早く読みたくなった。
子役の切れ長の目もゾクッときたが、
「ヤクザ」の伊勢谷くんは「キャシャーン」よりカッコイイ!!
あれなら、私だって車に戻って、やっちまう!!
狂ったようにスクワットをする松子は、おかしくも恐ろしかったが、
やはり、仕事は体力か。(笑)
舌を出す松子に、ドキリとする。
ヒョウ柄のコートが、カッコよかった。
松子のような一生を送る人はいる
共依存で、苦しくても離れられない。
愛が重いのはわかる。だから男は逃げる。
でも、女はああするしかないのだ。
彼の為に待つのではない。
自分の為に待ってしまうのだ。
ソープ嬢をやめても、「女」をやめてはならない。
男に捨てられても、「女」を捨ててはならない。
ゴミ屋敷に太った体を横たえる、松子のようにはなりたくない。
女ならば、老いてなお自分の中に、「内海くん」を持ち続けなければならない。
♪愛はバブル~ 愛はトラブル~
それでも、誰かを愛していたい。
愛されなくても、愛し続ける「松子」でいたい。