ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

未来回避

2013-02-18 11:06:27 | 

風が、強い日だった。
ピーコートの青年が、ビルを繋ぐブリッジから、
身を乗り出して、街道を見下ろしていた。

「まさか、死ぬつもりじゃないだろうな。」

私は、遠目に見守っていたが、
やがて青年は、足を降ろし、
いったん、向かいのビルへ行きかけた。

私は気になって、立ち去る事ができず、
青年が、今度は、こっちのビルに向かって、
歩いて来るのを見届けて、やっと安心した。

家族に、この話をしたら、
「風で、何か飛ばされたんじゃないか。」と、
あっさり言われた。

そうかもしれない。
ブリッジの上は、すごい風だった。
私も、ハンチングを押さえたくらいだ。

雇用問題で、死にそうな気分だった私は、
青年の行動に、「自殺」を連想したが、
普通は、「落とし物」か。(笑)

病んでるな、私。

ブリッジを渡って、私が行こうとしていた書店に、
目当ての本は無く、
後日、その本が売られていた別な店に、
もう一度、行った。

ドンキのように、商品が、
うずたかく積まれた、怪しい雑貨店。
レジ袋には、BOOKの文字。
でも、本以外の商品の方が多い。

死角になっているのに、万引き防止で、
店員がウロウロする事もなく、ゆっくり物色できる。
変わった物が多いので、まず、手に取ってもらう事を、
コンセプトにしているのかもしれない。

隅にある書籍コーナーで、私が、再度手にしたのは、
テレンス・リーの、

「3秒おいて、慌てなさい。」

10月18日にも書いたように、
竹山に対するアドバイスに、感動した私は、
彼に、一目置いていた。

レジの若い男子店員が、
すごく嬉しそうに、「ありがとうございました!」と言った。

久しぶりに、本が売れたからか、
元々、そういう子なのか、分からないが、
それだけで、何だか、この店が気に入った。

テレンス・リーの危機回避本は、とてもリアルだ。
最終的には、直感と、臨機応変だと言う。

本人は、「ずっと死にたいと思って生きてきた。」らしい。
「だろうな。」と思った。
傭兵に行くぐらいだから。

でも、他殺はイヤだと。
なるほど。
戦争に行くと、今度は、
「死んでたまるか!」に、なるわけだ。

きっと、テレンス・リーには、過去に、
ホンマでっか!?なトラウマが、あるんだろうけど、
震災後に来た、4000通のメール全てに、
返信したと言うのだから、すごい。
面倒見いいなぁ。

この本は、私にとって、頼もしい1冊になった。

迷走する未来

電車の中で、金の指輪をした、オシャベリな年寄りが、
向かいの席の親子に、子供の年令を尋ねた。

母親が、「2才です。」と答えると、
「72才も違う。オレぁ、74才だから。頑張れよ!!」と、
子供に向かって言った。

本当にそうだと思って、胸が熱くなった。

この子が、大人になった時、
世の中は、どうなっているのだろう。
それを見る事も無く、先に逝く者は、
「頑張れよ!!」としか、言いようがない。

明日の責任は、誰も取らない。

テレンス・リーが、パワースポットについて、触れていたので、
何となく、近所では有名な神社の境内を、待ち受け画面にし、
ピンクのお守りを、ストラップにしてみた。

気休めか、命がけか。

いなくなる

気づいたら、Rちゃんが辞めていた。
コンバースも、無くなっていた。

Rちゃんには、彼がいたが、
あの人の事も好きだったのを、私は知っている。

いつのまにか、ロッカールームの名前が、
いくつも剥がされていた。

元カノは、まだいる。
私は、まだいたい。(笑)

みんな、よく平気で、仕事を辞められるもんだ。
未来が恐くないのか?

見られてる

私が早朝、出勤する時、1階で、
「キュルキュルキュル~、ピシャッ。」と音がするので、
何だろうと思っていたが、
それが、毎回だという事に気づいた。

ダンナが死んでから、周りが気になるのだろうか。
ブーツの音を、気にして歩いても、同じだった。

正直、気持ち悪い。
ああやって、噂話のネタを探しているのかと思うと、ゾッとする。
しかも、普段は愛想良くしてるくせに。

こっちは、1人暮らしの年寄りだから、
気にかけてあげなきゃと思っていたのに、気が失せた。

未来に、会話は無い。
LINEは、スタンプだ。
しゃべりたい人は、手話か、鈴木奈々になるだろう。

 

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男は勝手にハァハァする

2013-02-18 10:39:10 | 気になる

練炭でハァハァ

木嶋佳苗の証言本を、読んだ。
あれだけ、練炭買ってたら、
物証が無くても、殺ってるとしか思えないが。

だって、自殺の方法が、
みんな同じだなんて、不自然じゃない。

何で、あんな怪しい女に貢ぐんだ?
よっぽど、オーラが出てるんだろうか。

デブ専相手とはいえ、
渋谷で、愛人スカウトされるなんて、すごい。

なぜ、彼女は、ル・コルドン・ブルーに、こだわったのか。
そうとう、料理上手なんだろうな。

でも、興味無い人としゃべってて、妙に喜ばれると、
これって、お金にならないかなぁ、と思ったりする時もある。(笑)

ああ、つまんなくなるから、不謹慎だとか、言わないで。
私は、あなたより、ずっと真面目だから。(笑)

今更ハァハァするな

菊地直子が捕まった時に、一緒にいた男。

40才過ぎて、保険が使えないんじゃ、
病気になった時、マズイだろうとか言い出して、
今更、親族にバラしたんだよ。

それは、社会的には正しい行動でも、
人としては、裏切りだ!

だったら、犯罪者だと知った時点で、通報しろよ。
その女を愛し、ずっと一緒にいると決めたら、
一生、黙ってろ!

女だけどマジマジと

壇蜜って、それほど過激な事は、言ってないよね。
よけいな事はしゃべらないから、落ち着いて見えるけど、
内心、一生懸命なのかも。

私は、優香とか飯島直子を、癒し系とは思わないけど、
あの、和風のねっとり感を見てると、
ハァハァどころか、癒される。

武井壮を知らない友人が、壇蜜は知ってた。
やっぱ、男だなぁ。(笑)

 

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ああ 愛情

2013-02-07 10:43:06 | 映画

ジャン・バルジャンを演じるのが、
ヒュー・ジャックマンだと知った時、
ピッタリジャンと思った。
デカイし。 強そうだし。

ウルヴァリンが好きだから、
彼の出演作品は、なるべく観ているのだけれど、
子供の頃、「ああ無情」は、読んで知っているし、
今回、ミュージカル映画なので、観る気はしなかった。

でも、誘われて行ったら、泣けた。
今更、内容にではなく、
ヒューの歌が、上手かったから。
さすが、トニー賞!

全ては銀の燭台から始まった

司教が、彼をかばったのは、
それが、司教の役目だったにすぎない。
だが、善意は、「ペイフォワード」のように連鎖し、
彼は、シャバで生きるチャンスを与えられた。

彼が、8年で市長になったのも謎だし、
過去がバレて、コゼットを連れて、逃亡した後も、
裕福になっていたのが、不思議だが…。

かつて、彼に助けられた男が、
「市長!」と呼んで、かくまったのには泣けた。
まさに、情けは人の為ならず。

歌えば愛もキザではない

エポニーヌが、愛するマリウスを、コゼットに会わせたり、
ジャン・バルジャンが、コゼットと恋仲の、マリウスを助けたりして、
自分の大切なものを、奪おうとする相手に協力する。
それほど、愛する人の幸せを願う。
そんな事、普通はできない。

この話は、無情ではなく、
愛情に、満ちあふれている。

リアルに「レ・ミゼラブル」

面談で、思わず担当者に、
「あなたが死神に見える。」と言ってしまった。

職場の人間を増やして、
又、働く条件を変えようとしている。
永い間、真面目にやってきた人間が、
一瞬にして、いらなくなる。

やる気、無くすよ。

どうせ、あいつらは、上からの命令で、
自分の仕事だけ、やってりゃいいんだろう。
だから、誰も優しくなんかない。

私まで、解雇されたら、どうしよう。
考えただけで、不安で死にそうになる。

今更、他へ、面接に行く気力も無い。
だって、今の仕事が好きなんだから。
あの人にも、二度と会えなくなってしまう。

語っても解決しない世の中

男やもめに、ムキになって語っただけで、
「可愛い~。」と言われたり、
親しくもない近所の人に、中立な意見を言っただけで、
「人柄がよく分かって…。」と褒められても、重いだけだ。

いくら、客観的な私でも、本当に、本当に、
人のセッカチさと、自分勝手さに、ウンザリしているんだよ。

だけどね。
福島から、家族がバラけて、生きているデータを見たり、
遺影写真を撮らされて、戦争に行った人を思うと、
何で私は、こんなにビビリなの、って思う。

日本でダメなら、ゴリラの群れに入ると言う、
武井壮には、ほど遠いメンタルだ。

食欲も無い。
TV見て、笑ってる家族が、うらめしい。

先日、見たドラマ。
太った三浦友和に、胃がんで死ぬ役は、おかしいだろう。(笑)
「海猿」で鍛えた体で、伊藤英明が、
ちょっと悪い役をやるのは、カッコイイ。

でも今、雇用の問題は、
ドラマ見て逃げられる程度の、不安じゃ済まされない。
私は、TV見てても、うわの空だ。

 

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