ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

正直良かった、「市橋」本

2011-02-17 13:50:55 | 


彼が、捕まった時から、気になっていた。
この本を買う時に、うしろめたかったのは、
私も、つまらない一般人だからなのだろう。

でも、読み始めたら、買って良かったと思った。
ああ、そうだったんだ、と思う事もあれば、涙も出たりした。

別に、彼に同情はしていないし、
この本が、減刑を狙って書かれたとか、
そんな事は、どうでもいい。

淡々と描かれる逃亡生活は、とてもリアルで、
反省でもなく、あきらめでもない、不思議な虚無感が、
今の私に、ピッタリだった。

犯罪者ではないが、人嫌いな私も、
他人の目を見ずに生きる、人生の逃亡者のような気がした。

しかし、親の愛情を受けて育った者は、
元々、ネガティブではない。
私も、市橋も、決して、「死のう。」などとは思わない。
「逃げてでも生きろ。」と思う。

だから、読んだら、元気が出てきた。
孤独に、ドン底は無いんだなと思った。

まだ、全部、読み終えていない。
詳しい感想は、又、今度書く。

私より先に、読み終えた家族が言った。

「市橋は、死刑にならないな。」
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あの人が返信した理由

2011-02-17 13:21:37 | Weblog


この間、早朝の通勤中に、偶然あの人に会った。

送ってしまっていたメールについて謝ると、
あの人は、携帯をauからiphoneに変えていて、
ここ2年近く、私のメールは読んでいない、知らない、と言った。

私は、動揺して、「アドレス、教えて。」などと、無理な事を口走った。
あの人は、振り返りざまに、「ダメです。」と厳しい顔で言い、行ってしまった。

どうせ、読んでいないと思ったが、それでもしばらくメールを送っていたら、
ある言葉に反応して、あの人から返信メールが届いた。

それは、自分の携帯の、メール受信についての長い説明で、
auじたいは解約しておらず、選んで受信しているとの事だった。

自分について何か言われても、決して答えたりしないあの人が、
私が今まで、「○○、死ね!」とつぶやいていた、と彼女の名前を名指しで書いたら、
内心でも、そういうのは止めて欲しいと、それが返信の理由だった。

あの人は、彼女の事を「知っている人」と表現していたが、
本当なら、「好きな人」とか、「一緒にいる人」と言いたいところだろう。
よっぽど、頭にきたに違いない。
それだけ、彼女を愛しているのだろう。

でも、その怒りは、とても誠実で、私の信じた通り、
あの人は、真面目で男らしい人だと思った。
私は、あの人を好きになった事を、誇りに思う。

結局、知って欲しかった事は、全く伝わっておらず、
よりによって、読まれないと思っていた本音が、
読まれてしまったのは、皮肉だったが、そんなもんだろう。

あの人のアドレスを荒らしたのは、私だ。
私のメールは、私の恋は、
迷惑メール以下だったという事だ。

でも、自分勝手じゃない人間なんて、いるんだろうか。
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