酢飯が食べたくなり、カフェ店員に聞いた店が良さそうだったので、
市場の近くにある、その回転寿司屋に行こうと思った。
店の名前も、確かな場所もわからないまま、市場近くまで来た時、
歩いていた近所の住人に聞いて、やっとたどり着いたそこは、
店員が話してくれたイメージと、あまりに違っていた。
私は念の為、市場まで行き、ガードマンにも聞いてみた。
そうしたら、市場の外にある一番近い回転寿司屋は、
やはり、そこしか無いと言う。
だが、私はイメージが違う事に納得できず、
せっかく来たので、市場内にある食堂街について聞いてみた。
「日曜日だから休みですよね?」
そうしたら、「やってる店もあるみたいですよ。」と言う。
以前、友人が行きたいと言っていた店、「M」はどうかと確認すると、
「やっている。」と言うではないか。
私は、曖昧な寿司屋に行くのは止めて、「M」で食べる事にした。
「M」は、主に魚介を扱っているはずなのに、
なぜか店頭には、「カレーがうまい!」と書かれていた。(笑)
1時少し前、12、3席ある狭い店内は、ほぼ満席だった。
どこに座ろうか戸惑っていたら、帰る人がいて、
テーブルが空いたので、ようやく落ち着いた。
ハエが何匹か飛んでいて、目障りだった。
値段の割りにお得な気がして、
好きでもないウニが付いている、海鮮丼を頼んだ。
出てきた丼は、ビチャッとした大盛りご飯に、
いろんな魚の余り物をブツ切りにしたようなのが、
雑に盛り付けされていて、
メニューの写真にあったきざみ海苔は、
わざと忘れられたのか、かかっていなかった。(笑)
1時過ぎると、客がどんどん減っていって、最後のカップルが帰り、
1時20分には、店内の客は私1人だけになった。
それと同時に、ハエもいなくなった。(笑)
冷蔵庫には、ビールやチューハイが入っていたが、
張り紙には、「チーハイ」と書いてあった。(笑)
本当は、酢飯が食べたかったのに、
やたら多い白飯にのっている、生暖かくなったサシミは美味しいとは思えず、
無意味に満たされた苦しい腹をさすりながら、
「やはり最初の目的からはずれた物を食べるのではなかった。」と、後悔した。
店主が言うには、
「仕込みがあるので、HP上は定休日になっている。
でも実際は、来てしまう客の為に日曜日もやっている。」
これは裏情報なのだ。
後日、店員に聞いたら、行きたかった回転寿司屋は、
通行人やガードマンが教えてくれた店で、あっていたそうだ。(笑)