ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

リュックサックに子猫を詰めて

2005-06-30 12:10:24 | 音楽


「筋肉少女帯」を聴きたいと言う人がいたので、今度CDを貸す事にした。
ついでに久々に聴いてみた。
あの頃を思い出す。

筋少は、面白いだけだろうと思われがちだが、実は、けっこうクォリティーが高いバンドなのだ。
大槻さんの詩は一見おかしいが、心理学や文学作品をパロっているものが多くて、
ハッとさせられる事がある。

最近、「大槻さんの歌は聴いた事がないが、エッセイは読んだ。」
と書かれたブログが目についたので、
マーブルが、20代後半の頃の話を書こうと思う。

ラジオから流れてきた「日本の米」と言う歌が、筋少との出会いだった。
変な歌、何だかいやらしいバンド名。
しかしその後、「元祖高木ブー伝説」で、あえて高木ブーに注目した大槻ケンヂが気になった。

あるバラエティ番組で、前髪をたらしていた大槻さんが、
「学校の先生に、『おまえは腐った魚のような目をしている』と言われた事がある。」と話したら、
丹波哲郎氏に、「見せてみろ! …綺麗な目してるじゃないかぁ!」と大声で言われ、
テレていた大槻さんが好きになった。

「笑っていいとも」では、「俺の事なんか誰も知らないでしょ?」と言いながら、謙虚に登場した。

歌を聴いてみたくなったので、一番おどろおどろしいジャケットのCDを借りてきたら、
激しくウケてしまい、アルバムを全部、買いそろえた。
皮肉やブラックユーモアが好きなマーブルは、大槻さんの、
おもしろ悲しい「破滅の美学」にハマってしまったのだった。

早朝から、上野の本屋に並んで、サインをもらった事もある。
当時、大槻さんより年上のファンは少なかった。
「もうすぐ30才になるんですけど、これからも応援しますから。」頑張るつもりで言ったのに、
「筋少のメンバーも年とってきてるので、そのうち速い曲なくなりますから。」と、
逆に慰められてしまった。(笑)

階段に並んで、順番を待つファンを見上げていた大槻さんの目は、とても澄んでいた。
あんなにゆっくりしたサイン会は、他にないだろう。
大槻さんは1冊1冊、とても丁寧にサインしてくれたので、ちゃんと会話もできた。
大槻さんの顔は土気色で、握手した手は汗ばんでいた。
その時、マーブルは、FCに入ろうと決めた。

当時、大槻さんがパーソナリティーをつとめていたオールナイト・ニッポンは、
カセットに録音して聴いていた。
深夜のせいか、くだらぬコーナーも、テンションが高くて笑えた。
大槻さんが、ずっと憧れていたインドに旅行した時の話は、とても面白かった。

大槻さんは、小さい一言がすごくおかしい。

部屋を出て行く女友達に、「あんたは、本人より作品の方が出来がいいんだから。」
と辛らつな言葉を吐かれた、とか。(笑)
又、年功序列を気にするらしく、年上のマネージャーが辞めた時、
「チョコレート買ってきて!」と命令した事を、後から気にしていた。(笑)
マーブルも何度か出した事があったが、もらったファンレターは大事にしていたらしい。

ずっと後になって、雑誌のインタビューで、忙しかった時の大槻さんが、
精神科で薬をもらうほど、情緒不安定だった事を知った。

私が最後に買ったアルバムは「エリーゼのために」。
初期の作品もとんがっていていいが、このアルパムは、とても洗練されていて、
大槻さんも、若い人を諭すような大人になっている。

当時、筋少のライブは、ゴスロリの少女達でいっぱいで恐かった。(笑)
普通の格好で、1人紛れ込むマーブルは、かえって目立ってしまっている気がした。

野音のライブで、やはり1人で来ていた同年代の女性が隣に座った。
嬉しくて思わず住所を聞き、しばらく文通した。
彼女は少し年上で、虚弱体質で就職もできないと言う。
ライブで踊る彼女は、病気とは思えないほど元気に見えた。

文通が途切れて数年後。年末に喪中のハガキが届いた。
気になって電話してみたら、亡くなっていたのは、彼女自身だった。33才という若さだった。
しばらく聴いていなかった「エリーゼのために」の中の「悲しくて御免なさい」を聴いて泣いた。

他のアーチストよりも、筋少のFCに入っていた2年間は、とても思い出深い。

マーブルは、「キノコパワー」と「サンフランシスコ」が好きだ。
この2曲は、今のバンドで、又一緒にやっている三柴さんが作曲している。
三柴さんは、クラッシックをやっていた人だから、メロディーラインやアレンジが、とても綺麗だ。

大槻さんのエッセイや小説もいいけれど、若い人には、「筋肉少女帯」をぜひ聴いてほしい。
特に「戦え!何を!?人生を!」を聴くと、すごく元気が出る!!

蓮音に聴かせたかったよ、「キノコパワー」。今なら、ゴスロリしてもいいかな。(爆笑)
コメント (1)
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共通する感性「電車男」

2005-06-16 12:19:32 | 映画


…やはり、マーブルには、自宅でPCを維持するお金がない。しかし、ブログは続けたい。
1日おきに、赤いポストに100円ずつ、ブログ貯金をする事にした。
それを使ってネットカフェに行く。
ヘタすると、月1ブロガーになってしまうかもしれないが、コメントの返事は必ず書くので、
どうぞよろしく。

先日に引き続き、映画「電車男」について。
あれから他の人のブログを読んだ。
百式Tシャツがウケているようだが、マーブルには最初、何の事だかわからなかった。

「ブログでウケてるんだけど、『百式』って何?」

すると友人は、おそらく他のブロガーと同じ笑顔を浮かべながら、
「『ガンダム』に出てくるロボットの名前ですよ。他のと違って漢字だし、ファンもいるんですよ。」
「何でそれがおかしいの?じゃあ、『ガンダム』って書いてあるTシャツ着てたらどうなわけ?」
「例えば『白い巨塔』って書いてあるTシャツ着ててもおかしくないけど、
『財前五郎』って書いてあるTシャツ着てたらおかしいでしょ?」

ぎゃははははは。そりゃ、おかしい!「白い巨塔」に詳しいマーブルはウケた。
わかりやすい説明、ありがとう。

PC画面のエロサイトが消えずに、慌てている同僚に呼ばれ、すばやく処置したり、
予約した部屋にこだわって、フロントで食い下がる電車男のヲタクっぷりも面白かった。

ラストシーンを「くさい」と言う人もいるようだが、2人の泣きベソと会話はとてもナチュラルで、
アスキーアートの街並は、一枚の絵として見ればよいだろう。

山田孝之の演技は初めて見たが、ただ端整な顔してるだけかと思ったら、
母性本能をくすぐる可愛いらしさがあった。
すごく綺麗な目してるし、ファンになりそう。(笑)

マーブルは、家に戻っても、時々「電車男」を思い出して泣いた。
もう一度、あの2人に会いたくて、後からパンフレットを買いに行った。

原作では、応援していた2チャンネラーの達成感が良かったのだが、
映画では、メインの2人を見ていて、
「ああ、人って本当に、『普通』の事が楽しかったり、悲しかったりするんだなぁ。」と思った。

誰かが病気になって、死ぬわけでもない。
大きな苦労を、強いられるわけでもない。
特別、ドラマティックでもない、はがゆいばかりの恋愛話が、なぜこんなに胸を熱くするのか。

それは、誰にでもわかってしまうくらい、普通の感情だからなのだろう。
この映画はもう、原作とは関係なしに、フィクションとして良い出来だと思う。

エルメスさんが、「あなたは私に、小さなプレゼントをいつもくれるから。」と言う回想は、
ささやかな事でも共有できる、大切な人への思いであふれている。

1人の人間に、全てを望んではいけないと思うが、自分と感性が合う人って、
なかなかみつかるものではない。

例えば、回りの若い子達にブログの話をしても、ブログそのものに興味を示すのではなく、
マーブルのブログをつきとめて、ネタにしたいだけなのだ。
秘密にしているから、よけい面白がる。それではあまりに無粋だ。

又、いつも流行しか取り入れないある人は、マーブルが「電車男」を勧めているのに、
某男性キャスターが、「映画を観て泣いた。」と話していたのを聞いて、初めて興味を持ったようだ。
有名人の話にしか、耳を貸さないのだろうか。

先日、美容室でも、指名した担当者に「電車男」の話をした。
彼女は、「映画館で邦画は観ないですねぇ。」と一蹴した。

逆にマーブルは、娯楽大作をあまり観ない。
でも、邦画をつまらないと決めつけるのは、どうかと思う。

もはや「電車男」が、真実かどうかなどは問題ではなく、
どこにでもいるような2人のリアルが、マーブルの感性に響いてきた作品だった。

蓮音、先日はいらぬ近況や、こんな毒舌ブログの宣伝をしてしまい、ごめんなさい。
これからの環境の変化や、PCを持っていない不自由さに、思わずグチってしまった。
京ぽんの定額制は、プロバイダ接続料が別にかかるみたいだから、結局無理みたい。
明け方、蓮音からメールが届いた夢を見たよ。
コメント (5)
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ミタ――!! 「電車男」 

2005-06-09 12:16:32 | 映画


…そこには、テーブル1つ残されていなかった。うぅっ。
無料のインターネットコーナーは、すでに閉鎖されていた。

そこは、経済的事情で、自宅でPCを維持できないマーブルが、
インターネットを楽しめる、唯一の場所だった。

今日はしかたなく、ネットカフェを利用しているが、
割高になるので、しばらくブログを閉鎖する。
今後、極力お金のかからない方法で、インターネットをやれる時がきたら、
ブログを復活させたい。

近くの図書館では、閲覧はできるが、書き込みはできない。
もし、コメントつけてくださった方がいたら、すぐには返事を書けませんので、ごめんなさい。
やれない間に、ブログをもっと研究するよー。

トラックバックなんかにしても、良し悪しだなと思う。
マーブルは、「コメント」するには長くなりそうな時に、
その人に対してだけ、「トラックバック」をつけるようにしてるのだけど、
関連記事の多数に、つけている人もいるようだ。
せめて文中で、トラックバックした相手について触れないと、そっけない感じがするのだが。

映画「電車男」を観た。
マーブルは原作を読んでいたので、興味があっただけで、あまり期待していなかったのだが。

キタ――!!

不安定なつきあいの時に、言われたら辛い一言を、エルメスさんが口にした時、
館内で、わずかに聞こえていた、お菓子を食べる音や、
上映が始まっても、うっとうしくフロントライトをチラつかせていた、
隣の「メールバカ女」の手も、一瞬止まったようだった。

マーブルを含め、回りの誰もが、恋愛初心者に戻って、涙していた。
それから後は、何でもないセリフなのに、最後まで涙が止まらなかった。

まさか、映画の「電車男」で泣くとは思っていなかった。

この小さなラブストーリーは、想像していたより、ずっと良くまとまっていた。
原作の「書き込み」の映像化も、うまく表現されていたと思う。

強いて言えば、応援する2チャンネラーの不特定多数さを、もっと強調すると良かった気もするが、
電車男に関わった事で、変わっていくそれぞれの人達を、
描かねばならないとしたら、妥当だろう。

凝った演出や演技力ではなく、ありがちな行動、単純な一言に、心を揺さぶられた。

ORANGE RANGEの「ラヴ・パレード」が、かぶって流れているエンディングのイラストが可愛い。
ぜひ、最後まで観るべし!

マーブルは「セカチュー」なんかより、「電車男」をお勧めしたい。
そこには、こむずかしい感情は何もなく、出てくるのは、ただクリアな涙だ。

実家のPCを持ってきて、京ぽんに買い替えた時、それにつないで、
5000円定額でやるのが安くすむんだけど、遅いらしいんだ。
蓮音、どう思う?
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老人斬り!

2005-06-04 17:27:21 | Weblog


先日、駅のホームで、スーツを着た老人が、駅員に文句を言っているのを見た。
どうやら電車のドアに、足を挟まれたらしい。

今、電車会社がたたかれているから、ここぞとばかりに文句を言ってたんだろう。
普通に乗ってて、挟まれる事なんてあまりないと思うが、トロトロ降りてたか、
無理に乗ろうとしてたんじゃないのか?
それより、飛び乗って来て体半分挟まれた人を見て、笑った事はないか?

全席優先席の線は腹立たしい。疲れてる人は、座ってはいけないと言うのだろうか?

ずっと前、初老の夫婦が乗って来て、男性の方が、空いた席に奥さんより先に座り、
聞こえるような声で、若者批判をしていた時はムカついた。

なかなか席をゆずられなかった事に怒っていたらしく、
「今の若い女は子供も産まない。」だとか、「携帯ばかりいじっている。」とか。
立っている奥さんが「疲れているのかもしれないし…。」とフォローしていたが。
オヤジよ、そんな事言うなら、奥さんを先に座らせろよっ!

品が良く、知的な老人も、もちろんいるだろうが、年をとると勝手な事を言う人が多い。
場合によっては、年寄り扱いされたくないくせに。

マーブルは、我儘な老人と子供が苦手だ。
特に老人は、今まで長く生きてきて学んだ事を、活かせてない人が多い。

今日は、他の仕事の手伝いをして疲れた。
しんどいのは、老人ばかりじゃないんだよーだ。

蓮音もお疲れなのか、HP更新しないね。つまんないの。
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ジョブーブに癒される

2005-06-01 18:04:10 | Weblog


誰だってポジションが変われば、気持ちも変化するだろう。
人情に厚かった島男が、取締役になったとたん、取り引き先を倒産に追い込んでまで
責任を果たしたとしても、しかたがない。

ドラマ「恋におちたら」を見ていたマーブルも、島男と同じように、勝つ事に快感を覚えた。
でも、この感覚はコントロールできないと、ちょっと恐い気がした。

最近、職場の空気も変わりつつある。もうじき組織が大きくなる為、引き締めようというのか。
メール禁止は当然だろうが、私語厳禁になるらしい。
しゃべりたくない時もあるし、噂好きの口封じにはいいけどね。

無料情報誌の「タウンワーク」のキャンペーンで、ブタの着ぐるみ(と言っても頑丈なもの)が
リズムに合わせて左右に揺れていた。
それが何とも面白くて、隣にいたスタッフの綺麗な女の子に聞いてみた。

「人が入ってるんですよね。」
「小柄な女性が入ってるんです。」
「これ、タウンワークのキャラクターですか?」
「ジョブーブって言うんですよ。」
ああ、ジョブとブタを合わせたのね。

案の定、通りかかった子供達がワラワラ寄ってきて、一緒に写真を撮り始めた。
マーブルも撮りたいよぉ。
いつまで眺めていても、飽きないジョブーブ。呑気に揺れている姿に癒される。

吹き抜けの階下を見下ろすと、FM横浜の公開放送に、工藤静香が現れた。
長くてサラサラの髪、細くて長い顔、黒い服。メーテルみたいだった。
そう言えばキムタクは、星野哲郎が好きだと言っていたっけ。

ところで蓮音は、B.マジシャンをどこにしまってあるのだろう。
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