ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

エリカ様のクローズド・ハート

2007-10-17 13:11:13 | 映画


エリカ様の舞台挨拶に笑えて、映画「クローズド・ノート」を観る気になった。
さぞかし仕事はキッチリやったんだろう。
沢尻エリカは今、周りに流されまいと必死になっている気がした。

もし私が司会者なら、他の共演者に話を振って、
反抗したくてたまらないエリカ様を、わざと無視するだろうし、
本当のファンなら、
「どうしたの?」と心配するか、「面白い。」と思うだけで、
バッシングなんてしない。

「沢尻エリカの騒動は誤解?」

このエントリーにも、「実際は会場からウケていた。」とあるから、
「そうだろうな。」と思った。

何かで頭が一杯の時、会う人会う人に、愛想の良い自分を求められると、
「それどころじゃない私」を放っておいてほしい、と思う。
増長する嫌な自分は、誰かに本気でガツンとやってもらわないと、リセットできない。

「主演やりたくても、やれない人もいる。」って、さとされたら泣くよね。
「ああ、そうだな。」って気づく。

当日のウィッグが気に入らなかった、という説もあるようだが、
ウィッグが別な物だったとしても、「原始人」にしか見えなかった。

ああいう格好は、彼女の意思ではなく、スタッフの意向なのか?
私は男っぽい彼女が、脱・清純派でやってるのかと思っていたが。
「クローズド・ノート」っぽい格好で、言いたい事言った方がカッコいいのに。

綺麗事を嫌う私が、エリカ様を見て笑ったのも、
ちょうど同じ気分だったからかもしれない。

良くも悪くも「作り過ぎ」

竹内結子は確かに美しかったが、
「伊吹先生像」は、わざとらしくて見ていられなかった。
からくり人形のような子供達も気味悪い。
もっと恋愛中心の回想シーンにできなかったのか。

ただ、「隆=リュウ」だと知った香恵が、
今までのシーンを、全て彼に差し替えていくところは、衝撃がよく伝わってきた。

マンドリンのロシア民謡「ともしび」に聴き入り、
「万年筆」の魅力も改めて感じた。
ボルドーのインクが欲しくなった。
せっかく作った「ミートボール」はとても悲しかった。
部屋に入れておいて、あんなしうちはないだろう。

小物の取り入れ方は、とても良かったのに…。

演出で揺れる役者達

香恵の友人「サエコ」とその彼の「鹿島」は、この作品に必要だったのだろうか。
池内ハナは滑舌が悪く、何言ってるんだかよくわからない。
サエコの留学後に香恵に迫る鹿島は、コメディにしか思えなかった。

永作博美の存在感はさすが。
しゃべり始めると、彼女の方が主演のように感じたくらい。

だが、沢尻エリカは、だまって目をふせているだけで可憐だ。
着ている服も可愛かった。
今回、表情がすまし過ぎな気もしたけど、
バラエティ番組で「恥ずかしい」と言っていた、
「私じゃダメですか?」ってセリフは、思ったより自然だった。

個展で、伊吹のラストページに涙する伊勢谷くんは、
あれだけのエピソードじゃ、泣けなくて大変だったろう。
通して観ている私が、感情移入できないんだもの。

とにかく私は、伊吹先生にシラケていた。

もっと「LOVE & TRUTH」

その分、YUI のエンディングには心打たれた。
映画にももっと、あの「LOVE&TRUTH」の激しさが感じられたら、と思った。

エリカ様が別のインタビューで、「メッセージ性が無い。」と言ったとか、
舞台挨拶で、印象に残るシーンは「特にありません。」と言ったのは、
あながちただの悪態でもなく、宣伝意欲が湧かない作品だから、
正直に語っただけという気さえする。

だって好きな人に「好きな人がいる」って事は、
本当はもっと辛いんだよ!!
コメント (4)
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「恋」が終わっても続く戦い

2007-10-17 11:44:44 | Weblog


今日は、万葉倶楽部に来ている。
自分への「お祝い」と「慰め」に…。

止められないメール

大切な人を完全に失ってしまった。
嫌われた。

メールは良くない。
伝わらないくせに、伝わり過ぎる。
メールは親しい人にのみ通用する。
行間を読める人に限られる。

でも送るしかなかった。
一方的でも話したかった。
私は表現しないと気が済まない、異常な性質だと思う。
しゃべらなければ書くしかない。

最初で最後のコール

そして、やっと直に話せた時、
遠慮なく浴びせられる言葉にも、私は落ち着いていられた。
私はただ、あの人としゃべりたかったのだと気づいた。

疲れた時は、好きな人に頼りたい。
でも私のアプローチは、過激で受け入れられない。
中途半端は苦しい。
だから終わらせてしまった。
今は、薬や音楽やあったかい食べ物に頼っている。

結局、1人なんだと思う。
頼れる人などいない。
もう誰かに、わかってもらおうとは思わない。

蓮音もきっと、私なんて「いらない」んだろう。
あんなマトモな忠告など望んでいない。
わかってるよ、そんな事。

岡本かの子ほどではなくても、私は自分の好きなように生きたい。
相談ではなく報告しているだけなのに、みんな何か言いたがる。
今まで味方だった人に生き方を批判されて、絶縁した事もあった。

20年前、タカトウさんに言われた。

「中途半端なんだよ。」

今は、そうじゃない。
どうしようもなく、エキセントリックな人間になってしまった。
もう私には、書く事しか残されていない。

四面楚歌

周りに人がいなくなる。
そのうち全て失う。
自分のせいで。

敵が味方のフリをする。
悲しいほどある読解力は、主語の無い会話でも、
誰の事か、何の事か、わかってしまう。

(彼はあの事で、彼女にメールを送ったんだ。自分から別れたくせに。
まだ好きだから、連絡はとるんだ。)

胸がズキンとする。
それでも、職場近くのカフェの話をする。

「あそこの店員は、サンドイッチの金額と同じように、お高くとまってるよね。」

鈍く見えるだろうか。
何食わぬ顔の私は。
そうではない、わざとだと、彼女にわからせてやろうか。

(あそこのカフェで出勤前に、前の晩一緒だった彼と、朝食とった事ある?)

私は彼女に目で聞いている。

別れた彼女、嫌われた私、失った者同士で戦っている。
もう意味の無い事を。

誰にも読ませない、私の心の中は。
ただ自分だけはごまかせず、
一夜で失ったものは、一気に私に年をとらせる。
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