「無料で教えます。」の看板が出ていたので、
スマホ教室を受けてみた。(爆)
あんなに、スマホは嫌だと言ってたくせに、
我ながら、矛盾している。
余計な機能を使う気は無いのだが、
これからの、使い勝手を考えると、迷ってしまったのだ。
●大きい画面が、見やすそう。
●スマホじゃないと、できない事が増えそう。
●ドラマで、吉高がスマホに出る様子が可愛い。
家電屋では、操作方法を含む、
2年間のアフターケアで、3万近くすると言う。
バカバカしい。
契約会社のショップに行けば、
分からない事は、無料で教えてもらえるそうだ。
元々、スマホ中毒者を見ると、イラッとしていた私が、
ヨドバシで、簡易な補償登録をしようとして、
タブレットの操作に挫折したせいで、
よけい、スマホが嫌いになったのだ。
スマホが使えるかどうか、試してみなければならぬ。
前日に、教室の予約に来た時は、
おじいさんが、2、3人しかいなかったのに、
当日来てみると、店内は混雑していて、
約束時間が過ぎても、私は待たされていた。
ここで、初めて気づいたのだが、
「かしこまりました」的な女性店員を見ると、
まるで、キャビンアテンダントのような制服を着ている。
昔の携帯ショップって、もっとチャラくなかったっけ?
大手キャリアだから、違うのか?
「どちらの機種になさいますか?」と、
女性店員が、いくつか端末を持って来た。
選べと言われても、初めてなんだから知らないし、
操作が分かればいいので、気にしていなかった。
とりあえず、CMのイメージが良かった「X」にしてみた。
スマホ教室用の、別ブースでもあるのかと思ったら、
若い男性店員とサシで、
受付窓口で、そのまま始まった。
指のタップとスライドの感覚、
知りたいのは、電話、メール、写真、
そして、ちょっとした検索だった。
通常の検索の説明の後、マイクの絵のところを指して、
「ここをタップしてから、しゃべってみて下さい。」と言われたので、
「海上自衛隊!」と言ってみたら、ババッと情報が出た。
「おぉ~っ!!」
今までCMを見て、
「人前でしゃべるなんて、こっ恥ずかしくてできるか!」と、
バカにしていたが、これは面白い。
すると、男性店員は、何が珍しかったのか、
「まさか、海上自衛隊なんて言うとは思わなかった。」と、
別な意味で驚き、なぜか、私のマネをして、
自分で、「海上自衛隊!」と言って、画面を出していた。(笑)
「西内まりや!」と言ってみたら、写真付きの情報が出た。
身内のガラケーで、疑惑について検索した時は、
見づらくてしかたなかった。
その情報にたどりつけるなら、まだいいのだが、
全く分からない場合もある。
「スマホ、できるかも。」と、ニコニコしていたら、
「できますよ。今まで、自分が教えたお客さんの中でも、すぐに使えると思いますよ。」
ここが渋谷だったら、そんな事は言われまい。
年寄りが多い町なので、
老人相手に説明してばかりで、ウンザリしていたのだろう。
予定の1時間が過ぎても、
「まだ、いいですよ。」と、教えたがっていた。(笑)
そばで、暗証番号を登録していたおばあさんは、
最初に決めていた番号じたいを、間違えたらしく、
もう一度入力したら、エラーしてしまい、店員を困らせていた。
「X」のフォルムは、他の機種と違って、
端末の角が四角くて、カッコいい。
私は、使うなら、大きいサイズと決めていた。
小さいサイズは、
ケースを開いているのを見ると、手帳みたいだ。
大きいサイズを扱っている方が、
ワイルドでカッコいい。
私は、見た目から入るのだ。
「X」が、すごく気に入った。
しかし、ブランド化しているキャリアは、
月々の支払いが高い。
「値上げはあっても、よっぽどの失態が無い限り、値下げはしない。」らしい。
センスはあっても、服が買えない。
スマホが使えても、維持ができない。
LINEをやりたい相手がいるのだが、
その人は、メールの返事をくれない。
LINEは、ほぼチャットなので、
お互いに、ヒマじゃないと成立しない。
メールの返事をくれない人が、
LINEの返事をくれるはずがない。(笑)
ガラケーが鳴らないのに、スマホが鳴るはずもなく、
私が、倫子のように可愛く、いやワイルドに、
「X」で、LINEをやるなんて事は、ただの妄想でしかない。
私の描く夢は、ガラガラガラケーと、くずれ落ちた。
それに、仮に今、「X」を使用できたとしても、
老人になった時には、
ガラホさえも、維持できるか分からない。
人との会話どころか、電話もメールもできなくなり、
話さなくなり、話せなくなり、音信不通で死んでゆくのだ。
こんなに、スマホが普及したら、
携帯ストラップは、もう売れないんじゃないか?
赤い袋に、パンフレットと、いらぬマスコット
(キノコより鳥の方が良かった。)を入れてもらい、
トボトボ帰る私であった。