ノーブル・ノーズの花の穴

麗しき本音のつぶや記
~月に1度ブログ~

外野の助け

2018-05-23 11:26:32 | 気になる

「ガイアの夜明け」で、東京ミッドタウン日比谷を見た。
しかし、その情報は、「施設の―」と言うよりも、
「有隣堂の今後」と言えた。

本屋だけじゃ不安だと言う、長男の専務が、誘致を受け、
三井に紹介されたディレクターにされるがまま、
億単位の金を投じる。

まぁ、口出しはできんだろうな。
南さんも南さんで、少しは専務の意見も聞いてやれよ~。

しかし、分からん分野を人任せにするのは、
かえって不安じゃないか?

いくら、コンセプトが「マーケット」でも、本屋が経営なら、
居酒屋じゃなくて、カフェ。
洋服じゃなくて、バッグや文具。
メガネはいいとして、床屋は行かんだろ。

「それじゃあ、当たり前じゃん。」て、言うかもしれないが、
本屋に行く人は、結局、そーいうのが好きなんじゃないの?

そもそも、本のスペースが少ないなら、
有隣堂を誘致するイミあるのか?
せめて居酒屋で、「文豪が愛したメシ」とか、
期間限定で、やるべきでは。

とある「丸善」では、
その片隅に、高級オムレツカフェがあり、
「丸善」と言えば、
梶井基次郎の「檸檬」をモチーフにした、
スイーツを出していた事があった。

それがキッカケで、私は、
前から気になっていた、そのカフェに入り、
スイーツは食べずに、オムレツを食べたんだよ。

レトロでオシャレな内装。
文学者や編集者が、打ち合わせしてそう。
自分も、そうなった感じ。(笑)

有隣堂は、空間に品がある。

洋書も置いてあって、本の種類も多い。
パソコンの本を探して、あちこち行ったけど、
これだと決めたのも、有隣堂。

他の文具店でみつからなかった、
昔ながらの、厚地の書類封筒も、
綺麗な色のがあった。

本好きの身内と、待ち合わせ場所にもした。
立ち読みしているところを、声をかけたりして。

専務が選んだ本のコーナーで、
番組案内人の江口さんが、
「読みたい本、ありますねぇ。」と言ったのは、
ウソじゃないだろう。

女の子が買っていった赤い絵本を、
「いい本なんですよ~。」と、楽しそうに説明する姿。

あれこそ、本屋人の真骨頂なんじゃないのか?

私は、ああいうのが知りたいんだよっ!

後から見に来た社長が、アンティークのイスに触りながら、
「これ、売るのか? ガタついてるぞ。」と、
TVなのに、平気で言ったのには笑えた。
口出ししない父親の、唯一の反発だったように思えた。

外野のいらぬ助けで、
「有隣堂の夜更け」に、ならなきゃいいが。

「ガイアの夜明け」と「カンブリア宮殿」の違いが、分かったよ。

ガイアは、経営がヤバくなった企業の応援で、
カンブリアは、こだわりオヤジの、サクセス自慢だ。

私は、文は本で読みたい。

本は残る。 本を売れ!!

 

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ひきこもりよ、おめでとう!

2018-05-23 10:26:07 | 気になる

北側で、彼を取り囲んでいたSPが、
パラパラと離れていき、
ボンが、1人で歩き始めた時は、ちょっと感動した。

ひきこもりで、家庭内暴力がハンパない、
世界中から嫌われていた、太っちょの青年が主人公の、
映画のワンシーンを観ているようだった。

笑顔だが、まさに命がけである。
南側上方から撮られた写真は、
文大統領が、彼を待つ父親のように見えた。

私は最初から、ボンには、スポーツ外交しかないと思っていた。
スイス時代から、スポーツが大好きだったそうである。
オリンピックのおかげだ。

「男」と「女」は、使いようである。

ボンは、美女を、よく使う。
綺麗でソフトな「女」は、受け入れられやすい。

逆に、ボンを迎えたのが、「男」の大統領で良かったと思う。
年上の同性なら、頭を下げやすいし、
アドバイスされても、嫌な気分にならんだろう。

それにしても、本当にすごいのは、
水面下で動いた周りの人達だ。
ボンがただ、
歩く、笑う、植える、食べる、サインする、読み上げる、
で済むようにしたからだ。

冷麺外交とも言える。
日本のスーパーでは、
冷麺が、目立つところに置かれるようになった。(笑)

ボンが乗っている専用機は、
ロシアの旧モデルで、レトロで品がある。

「イリュージョン62 ? イリューションだっけ?」と言っていたら、
身内に、「それじゃあ、金正恩が、マジックで出て来るみたいじゃんか。」
と言われてしまった。

「イリューシン62」だったのね。
しかも、人の名前だなんて。

又少し、ひきこもりに戻った感はあるが、
あの笑顔が、イリュージョンでない事を祈る。

 

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聞き耳事件

2018-05-23 09:34:06 | Weblog

それは、電車内のボックスシートで起こった。

リュックをどかさないおばさんと、
ビジネスバッグをどかさない、
リタイア風(イタリアじゃないよ。定年てイミ。)おじさんが、
向かい合わせに座っていた。

通路を隔てた場所に座っていた私は、
「空いている席をチラ見しながら、通り過ぎている人達」に、
気づかないこの2人に、イライラしていた。

そう思っていたら、別のおばさんが、
リュックおばさんの横に座ろうとしたので、
ようやくリュックは、どかされた。

しかし、リュックおばさんが、何かを探し始めると、
後から来て座ったおばさんは、早々に立ち去ってしまった。

それを見た私は、
リュックの置き場に困っているおばさんに遠慮して、
行ってしまったのかと思った。

おじさんが、「何を探してるの?」
どうやら、リュックおばさんは、パスモを探していたらしい。

おじさんが立ち上がって、車両後方を見ながら、何か言うと、
リュックおばさんは、そっちの方へ行き、やがて戻って来て、
「知らないって。」

すると、おじさんは、
「あの人が、カバンに入れるのを見たよ。」
「恐いわ~。普通の奥さんでしょ。」

そう言うと、リュックおばさんは、意を決したように、
もう一度、さっきのおばさんのところへ行ったようだった。

そして、戻って来ると、
「『向かいの男性が、あなたがカバンに入れるのを見た。
パスモには、名前も書いてある。(記名式)』って言ったら、返してくれたわ。
よく見たら、細面の上品な人だった。」

2人とも、バアさんに近いおばさんだ。

リュックおばさんは、おじさんに、えらく感謝したようで、
「お名刺、いただけますか?」
「古いのしかないけど。」
(古いってどういう意味だ? 定年退職した会社のか?)

リュックおばさんが、この件を、大ごとにしなかったのは、
これからハイキングに行くから、面倒だったのだろう。

それに、さっきのおばさんも、
シートに落ちていたパスモが、隣の人のだと察していても、
拾ったふりしてもらっちゃおうと、思っただけかもしれない。

「じゃあ又、ご縁があれば。」
リュックおばさんは、先に降りて行った。

リュックおばさんが、プチスリに合ったのは、パスモか。
それとも、リタイア風おじさんに、心をられたか。
いずれにせよ、古い名刺では、ロマンスは生まれまい。(笑)

私はただ、

「図々しく荷物を置いてるから、そういう目に合うんだよ!」

と思った。

 

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