「ガイアの夜明け」で、東京ミッドタウン日比谷を見た。
しかし、その情報は、「施設の―」と言うよりも、
「有隣堂の今後」と言えた。
本屋だけじゃ不安だと言う、長男の専務が、誘致を受け、
三井に紹介されたディレクターにされるがまま、
億単位の金を投じる。
まぁ、口出しはできんだろうな。
南さんも南さんで、少しは専務の意見も聞いてやれよ~。
しかし、分からん分野を人任せにするのは、
かえって不安じゃないか?
いくら、コンセプトが「マーケット」でも、本屋が経営なら、
居酒屋じゃなくて、カフェ。
洋服じゃなくて、バッグや文具。
メガネはいいとして、床屋は行かんだろ。
「それじゃあ、当たり前じゃん。」て、言うかもしれないが、
本屋に行く人は、結局、そーいうのが好きなんじゃないの?
そもそも、本のスペースが少ないなら、
有隣堂を誘致するイミあるのか?
せめて居酒屋で、「文豪が愛したメシ」とか、
期間限定で、やるべきでは。
とある「丸善」では、
その片隅に、高級オムレツカフェがあり、
「丸善」と言えば、
梶井基次郎の「檸檬」をモチーフにした、
スイーツを出していた事があった。
それがキッカケで、私は、
前から気になっていた、そのカフェに入り、
スイーツは食べずに、オムレツを食べたんだよ。
レトロでオシャレな内装。
文学者や編集者が、打ち合わせしてそう。
自分も、そうなった感じ。(笑)
有隣堂は、空間に品がある。
洋書も置いてあって、本の種類も多い。
パソコンの本を探して、あちこち行ったけど、
これだと決めたのも、有隣堂。
他の文具店でみつからなかった、
昔ながらの、厚地の書類封筒も、
綺麗な色のがあった。
本好きの身内と、待ち合わせ場所にもした。
立ち読みしているところを、声をかけたりして。
専務が選んだ本のコーナーで、
番組案内人の江口さんが、
「読みたい本、ありますねぇ。」と言ったのは、
ウソじゃないだろう。
女の子が買っていった赤い絵本を、
「いい本なんですよ~。」と、楽しそうに説明する姿。
あれこそ、本屋人の真骨頂なんじゃないのか?
私は、ああいうのが知りたいんだよっ!
後から見に来た社長が、アンティークのイスに触りながら、
「これ、売るのか? ガタついてるぞ。」と、
TVなのに、平気で言ったのには笑えた。
口出ししない父親の、唯一の反発だったように思えた。
外野のいらぬ助けで、
「有隣堂の夜更け」に、ならなきゃいいが。
「ガイアの夜明け」と「カンブリア宮殿」の違いが、分かったよ。
ガイアは、経営がヤバくなった企業の応援で、
カンブリアは、こだわりオヤジの、サクセス自慢だ。
私は、文は本で読みたい。
本は残る。 本を売れ!!