今回20年ぶりにクルマを買い替えるにあたり最初に検討したのは前のクルマを「廃車」にして公共交通を利用するということでした。
20年間で12000kmしか走らせなかったのは「クルマがないと不便」という環境ではなかったからです。もちろん子供がいれば乳幼児期ならベビーカーを載せて日常の用事や旅行、学童期には塾やお稽古事の送り迎えなど必要に迫られて運転していたと思います(そいういう点では「子供がいないと半人前」という指摘は当たってます)
でも大人2人の生活だと特に土日は「電車のほうが速くて便利」だったりします。とくに今のマンションに引っ越してきた20年弱前は土日に隣駅の日吉に行くのに40~50分かかってしまうこともたびたびでした(最寄のバス停から駅までも待ち時間をいれると歩いたほうが速い)。もともとアウトドア派でもなくドライブを楽しむタイプでもなかったので東横線で渋谷、新宿、銀座、たまに横浜周辺にせっせと出かけていたのでした。
伊東の両親の家に行くのも新横浜から新幹線熱海経由なら2時間、横浜から踊り子か快速アクティーでも3時間でゴールデンウィークやお盆休みなどクルマより速いということもあります。というか30代の頃は休みの日に早起きができず10時頃家を出たら伊東の家まで7時間もかかってへとへとになりそれ以来電車になりました。伊東に行けば父か母が駅まで送り迎えしてくれて、どこか出かけるときは連れて行ってもらっていました。
ところが20年近く経つといろいろ状況が変わってきました(今では休みの日も8時には起きて朝食を食べたりしています)
一つは「クルマ離れ」です。都心に行くと自転車レーンが整備されているところも増えています。環境への配慮や経済的合理性などいろいろな理由が重なっているのでしょうがやはり子育て世代の減少もかなりのウェイトを占めていそうです。
今のマンションも全世帯数分(約300)の駐車場があり入居当初は満車、その後数年は空車待ちだったのがいつからか空きが出はじめて30台弱になり今では50台以上も空きがあります。入居当初はエスティマやオデッセイなどミニバン全盛期、ファミリー向けマンションなので当然そういうクルマも多かったです。最近は大小いろんなタイプの外車も増えてます。
郊外なのでクルマで出かける生活が想定されているのか(実際には平坦なので近場は自転車も多いです)自動車販売店もガソリンスタンドも多いです。徒歩15分圏内にない日本車メーカーはマツダぐらいで同圏内に輸入車もいくつかあります。
近くのショッピングモールは土日の日中は小さい子供連れのクルマであふれていますし(18時以降なら空いていますが歩いて10分なのでクルマでは滅多に行きません)土日にちょっとクルマで近場に出かけるにしても時間帯によっては渋滞して平日の2倍以上時間がかかることもあります。それでも20年で新しい道路も整備されているのと古くからの戸建て住宅街は高齢者も多くクルマ離れが進んでいるようで周辺の渋滞はずいぶん緩和されています。
うちのマンションは準工業地域にあり広めの産業道路にすぐ出られるのでクルマでの移動には便利です(教習車もよく見かけます)。それでもクルマを手放した人が少なくないわけです。さらに驚いたのはたまたま書店で買った「積算資料ポケット版 マンション修繕編 2015/2016 共用部分修繕の工事単価」(一般財団法人 経済調査会)P.26「リノア相模原 家族世帯型リノベーション改修工事」では広大な駐車場を地域に開かれたガーデンに変更した事例が載っていて「相模原でもクルマ離れが進んでいるんだ」と驚いたのでした。なにしろ相模原ならちょっとクルマで走れば丹沢や富士山などアウトドアの世界が広がっているロケーションです。
話しは本題から外れますがマンションの機能についてです。最近のマンションではEV充電ポートが設置されているところもありますけれどもうちは20年前の仕様なので今後EVポートを後付けできるのか、可能でも希望者がどの程度いるのか不明です。ディーゼル燃費不正影響もあるのかパリ協定や米国のゼロエミッション対応に間に合わせるためか、はたまたバッテリーの性能向上によるのか今年になってPHEVやEVが目立つようになってきました。並行して燃費電池もスタンドが徐々に整備される方向にきています。通信の5Gもですけれど世間の一般的インフラの進化が進むとマンションのインフラもアップデートを検討する段階をいずれは迎えることになりそうです。
やはり20年経つと住民のライフサイクルが進んで上は90歳超、リタイア世代も増えてますし買い替えや賃貸で若い世代もいます。PHEVや燃料電池、どうなるでしょう?駐車場もですけれどマンション建物本体の維持はどうなるのかもまだわからないこともたくさんあります。熊本地震では新耐震基準でもとか、長周期の揺れによる建物の想定以上の振幅も近年明らかになりました。。それでも共有部分は今後新たな知見に基づく耐震強化技術が開発されたり、耐震基準が見直しされればマンション全体で計画を立てて対応されますけれど占有部分のメンテナンスは各所有者次第です。仮に高齢化などで所有者不在でとなった空室で不具合が放置されマンションのほかの部分に影響が出たとしても対応が困難です。
話しはクルマに戻ってヨーロッパなどではカーシェアリングが広まって、世界中のあちこちの国で配車アプリの普及でタクシー業界が打撃を受けたり(この配車アプリは日本ではタクシー限定のようです)などのニュースは見聞きしていていました。日本でもカーシェアリングが始まっているのは知っていました。最近大手パーキング会社のステッカーが貼ってあるクルマを近所でも遠出したときも見かけたのでカーシェアも都心だけかと思いきや郊外にも広がってきているのかもしれません。
公共交通で移動していたので「クルマ離れ」の傾向に逆行するのはどうかとも思ったのですが前回書いたの両親の高齢化もあり一度はクルマに便利な住まいを活用するためクルマを買い替えることにしたのでした。
そこまではよかったのですが「買い替えて運転できるのか?」ということで次回に続きます。
20年間で12000kmしか走らせなかったのは「クルマがないと不便」という環境ではなかったからです。もちろん子供がいれば乳幼児期ならベビーカーを載せて日常の用事や旅行、学童期には塾やお稽古事の送り迎えなど必要に迫られて運転していたと思います(そいういう点では「子供がいないと半人前」という指摘は当たってます)
でも大人2人の生活だと特に土日は「電車のほうが速くて便利」だったりします。とくに今のマンションに引っ越してきた20年弱前は土日に隣駅の日吉に行くのに40~50分かかってしまうこともたびたびでした(最寄のバス停から駅までも待ち時間をいれると歩いたほうが速い)。もともとアウトドア派でもなくドライブを楽しむタイプでもなかったので東横線で渋谷、新宿、銀座、たまに横浜周辺にせっせと出かけていたのでした。
伊東の両親の家に行くのも新横浜から新幹線熱海経由なら2時間、横浜から踊り子か快速アクティーでも3時間でゴールデンウィークやお盆休みなどクルマより速いということもあります。というか30代の頃は休みの日に早起きができず10時頃家を出たら伊東の家まで7時間もかかってへとへとになりそれ以来電車になりました。伊東に行けば父か母が駅まで送り迎えしてくれて、どこか出かけるときは連れて行ってもらっていました。
ところが20年近く経つといろいろ状況が変わってきました(今では休みの日も8時には起きて朝食を食べたりしています)
一つは「クルマ離れ」です。都心に行くと自転車レーンが整備されているところも増えています。環境への配慮や経済的合理性などいろいろな理由が重なっているのでしょうがやはり子育て世代の減少もかなりのウェイトを占めていそうです。
今のマンションも全世帯数分(約300)の駐車場があり入居当初は満車、その後数年は空車待ちだったのがいつからか空きが出はじめて30台弱になり今では50台以上も空きがあります。入居当初はエスティマやオデッセイなどミニバン全盛期、ファミリー向けマンションなので当然そういうクルマも多かったです。最近は大小いろんなタイプの外車も増えてます。
郊外なのでクルマで出かける生活が想定されているのか(実際には平坦なので近場は自転車も多いです)自動車販売店もガソリンスタンドも多いです。徒歩15分圏内にない日本車メーカーはマツダぐらいで同圏内に輸入車もいくつかあります。
近くのショッピングモールは土日の日中は小さい子供連れのクルマであふれていますし(18時以降なら空いていますが歩いて10分なのでクルマでは滅多に行きません)土日にちょっとクルマで近場に出かけるにしても時間帯によっては渋滞して平日の2倍以上時間がかかることもあります。それでも20年で新しい道路も整備されているのと古くからの戸建て住宅街は高齢者も多くクルマ離れが進んでいるようで周辺の渋滞はずいぶん緩和されています。
うちのマンションは準工業地域にあり広めの産業道路にすぐ出られるのでクルマでの移動には便利です(教習車もよく見かけます)。それでもクルマを手放した人が少なくないわけです。さらに驚いたのはたまたま書店で買った「積算資料ポケット版 マンション修繕編 2015/2016 共用部分修繕の工事単価」(一般財団法人 経済調査会)P.26「リノア相模原 家族世帯型リノベーション改修工事」では広大な駐車場を地域に開かれたガーデンに変更した事例が載っていて「相模原でもクルマ離れが進んでいるんだ」と驚いたのでした。なにしろ相模原ならちょっとクルマで走れば丹沢や富士山などアウトドアの世界が広がっているロケーションです。
話しは本題から外れますがマンションの機能についてです。最近のマンションではEV充電ポートが設置されているところもありますけれどもうちは20年前の仕様なので今後EVポートを後付けできるのか、可能でも希望者がどの程度いるのか不明です。ディーゼル燃費不正影響もあるのかパリ協定や米国のゼロエミッション対応に間に合わせるためか、はたまたバッテリーの性能向上によるのか今年になってPHEVやEVが目立つようになってきました。並行して燃費電池もスタンドが徐々に整備される方向にきています。通信の5Gもですけれど世間の一般的インフラの進化が進むとマンションのインフラもアップデートを検討する段階をいずれは迎えることになりそうです。
やはり20年経つと住民のライフサイクルが進んで上は90歳超、リタイア世代も増えてますし買い替えや賃貸で若い世代もいます。PHEVや燃料電池、どうなるでしょう?駐車場もですけれどマンション建物本体の維持はどうなるのかもまだわからないこともたくさんあります。熊本地震では新耐震基準でもとか、長周期の揺れによる建物の想定以上の振幅も近年明らかになりました。。それでも共有部分は今後新たな知見に基づく耐震強化技術が開発されたり、耐震基準が見直しされればマンション全体で計画を立てて対応されますけれど占有部分のメンテナンスは各所有者次第です。仮に高齢化などで所有者不在でとなった空室で不具合が放置されマンションのほかの部分に影響が出たとしても対応が困難です。
話しはクルマに戻ってヨーロッパなどではカーシェアリングが広まって、世界中のあちこちの国で配車アプリの普及でタクシー業界が打撃を受けたり(この配車アプリは日本ではタクシー限定のようです)などのニュースは見聞きしていていました。日本でもカーシェアリングが始まっているのは知っていました。最近大手パーキング会社のステッカーが貼ってあるクルマを近所でも遠出したときも見かけたのでカーシェアも都心だけかと思いきや郊外にも広がってきているのかもしれません。
公共交通で移動していたので「クルマ離れ」の傾向に逆行するのはどうかとも思ったのですが前回書いたの両親の高齢化もあり一度はクルマに便利な住まいを活用するためクルマを買い替えることにしたのでした。
そこまではよかったのですが「買い替えて運転できるのか?」ということで次回に続きます。