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レディ・ベス

ミュージカル「レディ・ベス」、観てきました。

なんというか・・・なんとなく想像していたものとだいぶ違っていた^^;
あんまり先入観なく見ようとは思っていたのだけど、見ているうちに あれれ?なことが多かったので。
たぶん、あの頃の話で、舞台が今のイギリスで、脚本がクンツェさんで、重厚な衣装だったので、また暗~い話なのかなあ・・・と思っていたのでしょう。(「MA」の後遺症でしょうかね!)

音楽はだいぶいまどき風^^;だから、猫には全然覚えられません。

ストーリーはよく考えるとものすごく平坦。ベスの厳しい立場が直接彼女とは何の関係もないというか、彼女自身がどうこうできるものではないから。もっと考えると、もしかして真の悪人ってだれもいない? 唯一ものすごく罪つくりなのはベスの父親ヘンリー8世だと思う。なので、ベスがなんでそんなに尊敬できるんだかいまいち腑に落ちない。男子に恵まれなかったからといって、結局後々は娘が継いでるんだから男子にこだわることなかったじゃん・・・←元も子もない

でもまあ、明るく終わる話は良いわね。
てか、ここまで毒のない作品も珍しい。お子様向けなのか?究極に疲れちゃった人向けなのか?

音楽にピンとくるものがなかった猫にとっては、やっぱりリーヴァイさん、陰のある曲の方が上手なんじゃ?と思ったり。←もっと元も子もない

いったい何が起きたのかと、猫が置いてけぼりをくったシーンがいくつか。
最大のはフェリペの登場シーン。なんなんだ?と思っていたら、ビリヤードの途中だったのねえ 笑
メアリーの気を吐くシーンも、はぁ・・・だったし(だからああいうキャスティングだったのね)
ルナールとガーディアンの、「ベスを亡き者にしちゃいましょう」の熱唱も(あれは密談ではないのか?)。

やまぐちさんのアスカムは至極まっとうなシーンばかりだったのは幸い。
中でも中盤のベスを励ますような歌は珠玉といっても良いかと。なにしろ普通の人間の役で(ここがまず大事なポイント 笑)、意識がある人相手に希望に満ちた歌を歌っているなんて、いまだかつてあっただろうかと、しばし考えてしまった。

今回は製作費が潤沢だったのでしょうか。
衣装がとにかく凄い。何もあんなに重ね着しなくても、と思うくらい^^;重厚。プログラムに載っている衣装係さんの数も多い(さもありなん)暑くて夏にはできないんじゃないでしょうか・・・

見に行く前にくま友さんから、美術の二村(ふたむらとお読みするのですね~)さんは、今度K-バレエユースの新作、トム・ソーヤも担当するということを聞いたので(いつもありがとう~)、その辺もよくよくチェックした猫。
東宝ミュージカルの中ではかなり良いのではないかと。大抵1つくらい「これはやめれ」なものがあるのだけど、(回る鹿とか、巨大な鹿とか電光掲示板なシシィとか、流れ星とか・・・)今回はなかった。昔ながらのセットと、映像を使った背景もうまく融合していたし。
ただ1つ気になったのは、上下もする盆。前列の客席だと演者の足元が全然見えないのでは?角度もけっこうきついので、上の人は大変そう。そのせいか殆ど踊るシーンはなかったような。いつか甲冑を着た人がコケるような気もする(どうぞくれぐれも気をつけて欲しいものです)。

踊りでの注目点はルナールの「あんとるしゃ」ぐらいか・・・orz

今回のキャストは、去年のミュージカル「ロミオとジュリエット」に出ていた人も多く、久々に見れて良かったな。
何より帝劇の舞台に立つやまぐちさんが一番嬉しかったけど!

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