バレエ・ミュージカル好き?の鈴付き猫のぼやき
ねこまくらん
夏休み

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展@国立西洋美術館
新コロ騒ぎで会期がずれていたり、入場も時間指定ありという、いまだかつてないシステムだったのでおそるおそる行ってみた。
反面、「密」回避のために人数制限をしているのなら、見易いのでは?という期待もしながら。
・・・入場前には多少間隔はとるものの、並んで待つし、中もそんなにガラガラというわけでもなく、人気の絵の前には人の塊ができて、あまりソーシャルディスタンスは保たれていなかった気がする。
事前に見たホームページには、1時間を目安に見てくれと書いてあってなんとなく気が急いてしまった。
でも! 音声ガイドが古川雄大氏だったので、そこは譲らず^^;
今回来日したものは、所蔵品のごくわずかなのだろうけど、どれも興味深く、解説も分かり易く、充実していたと思う。
(厳選に厳選を重ねた結果?)
今回一番琴線に触れた絵は、ムリーリョの「幼い洗礼者聖ヨハネと子羊」。
あんまり宗教絡みの絵って魅かれないのだけど、これはぱっと見が宗教臭くないからか!?
絵の前に立ったとき、不意に少年とばっちり目が合ってしまい^^;一瞬固まってしまった。
モニター画面や印刷物より、本物は瞳を始め、顔のパーツにもっと光沢があって迫力がある。
でもってあの美少年(といっても、少女にも見えるほど中性的)。
なんだかわからない感覚がぐるぐる。
モフモフ羊と寄り添っている姿がまた愛らしく・・・(羊はキリストさんとすると一気に宗教要素が入ってくるけど)。
隣にあった「窓枠に身を乗り出した農民の少年」(これもムリーリョ作)との対比が凄かった!
一番の目玉はゴッホの「ひまわり」
凄く神々しい(暗い部屋の中にそこだけ明るかったし)存在感のある絵だけど・・・個人的にはビュールレ展で見たマロニエの方が好き。
コーナーとしては「グランドツアー」(イギリスの上流階級の人たちがイタリアを旅行するのが流行ったそうな)が面白かった。
今と違って、写真も絵ハガキもなかった時代ですものねー。
美術館を出たところで空を見ると大きな雲。
入道雲というよりはもう少し温和なイメージの雲のてっぺんにあの、キリストさんたちの頭にあるお皿(光輪!)のような雲もかぶさっていたので
面白いな~と眺めていたら、その部分はあっという間に消えて、でも大きな雲の輪郭の明るい部分が虹のように光り始めた。
あら~あれが彩雲というやつ?と思ってさらに見続けていたら、すぐにその虹色も消えてしまったが、なんか綺麗なおまけがついたみたいで嬉しかった。
まあ、あの雲はやっぱり雨雲で、帰り道は短時間ながらの大粒の雨。
「我が家が家族で絵を見に行くと帰りは土砂降り」ジンクスがまた発動してしまった・・・
写真は問題の雲。かろうじて右側の明るい部分が少し虹色になっている。
実際はもっとはっきり見えたのだがー
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